中古車を値引き価格で購入する前に、トヨタや日産といったメーカーのホームページを閲覧して、どんな車種があるか、価格帯や排気量、燃費、お気に入りのカタチや車体色といった視点で品定め。または、Goo-netやカーセンサーで地元のカーディーラーや中古車屋を探し、実際に店舗を訪問して希望の中古車を探しませんか?もちろん、車種を選定する段階までは、このような方法で探すのが正解です。
問題は、状態が良くて予算に見合ったコスパ最強の中古車を激安で購入するともなれば、店舗選びは重要な要素。そして何よりも重要なのは、車を購入する「時期(季節)」「エリア」「時間帯」「担当者の役職」「直営ディーラーかどうか」の5点なんです。
今回は、中古車を激安で購入する自動車業界の中の人、もしくは業界経験者が当たり前のように使いこなす裏技を紹介します。もちろん、新車を激安で購入することにも繋がるので、現在、新車を激安で購入したいと考えている方も最後まで読んでみてください。
筆者はこの方法で、走行1.4万キロのハイブリッドカーを、店頭表示価格(車両本体価格)220万円という金額のまま、新品の「カーナビ」「リアモニター」「ドライブレコーダー」「ボディー・ガラスコーティング」「購入後3年間のメンテパック」「諸費用」(およそ50~60万円)をすべて込々で購入することに成功しました。
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値引き価格で買える中古車屋の店舗選び
コスパ最強の中古車といえば、何よりも軽自動車、そして継続して運転する訳ですから、燃費や税金に優遇面では新車購入後2年以内の状態である「ハイブリッドカー」です。それらお値引き価格でコスパ最強の車を購入するには、店舗選びが重要なのですが、結論、メーカー直営店舗で中古車を購入することは激安購入から遠ざかってしまいます。
メーカー直営店は、過度の値崩れを未然防止するメーカーの砦であり、自動車メーカーからのノルマが厳しいのも直営店ならではの内情があります。そのため、自動車ディーラーの中でも、経営母体が自動車メーカーではないものの、主代理店(メインディーラー)、副代理店(サブディーラー)としての権利を有する企業が運営する店舗を探しましょう。
コスパ最強ということは、走行距離が短く、燃費が良い車かつ、ハイブリッド車への減税措置期間が残っている車を、激安で購入することを意図しています。出来る限り新車に近しい中古車を、新車に比べて断然安値で、中古車相場に近しい価格帯で、装備や諸費用を最低限に抑える。納得のいく状態の中古車を手に入れるためにも、非メーカー直営店を狙うようにしてください。
中古車の価格が下がる時期
需要と供給の問題なのですが、新車を販売するディーラーでは、決算期の前である2月から3月でスパートをかけます。理由は簡単で、自動車メーカーからの報酬額が販売台数に比例する傾向があるため、新車の販売台数を伸ばすため2~3月期には価格を下げる競争が激化します。
この時期に狙いを定めて新車を購入する人や、3年ごとに車を乗り換える契約をしているユーザーが、愛車を手放すことから中古車市場には豊富な在庫が出来上がります。潤沢な在庫車が店頭に並ぶため、車種は勿論のこと、価格や仕様といった一番気になる部分が選べる状況では需要が高まっているため価格は下がりません。
中古車の値引き交渉が最もしやすいのは、人々が外出して地元を離れる長期連休の前、ボーナス時期の前、歳末・新年の時期です。特におススメなのが、最も金欠状態の大人が多い年始です。この時期は、新車販売合戦(=中古車が出回る時期)の前で、店舗としては下半期の総仕上げにつながる売り上げを立てなくてはならない時期です。
寒冷地からのレンタアップ車が超お得
レンタアップ車とは、主に自動車メーカーのグループ企業が運営するレンタカー屋さんで、一定の期間をレンタカーとして貸出されていた車を指します。レンタカーは返却されるたびに、車内清掃、エンジンやミッション、オイルなど点検整備のスパンが短く、行き届いたメンテナンスが行われてきた車で、出所もハッキリとしているので、この上なく品質の高い中古車であると言えます。
特に、北海道のような豪雪地帯(寒冷地)を、雪の降らない春先から秋に掛けて走行していたレンタカーは、貸出頻度が高いわりに走行は10,000~15,000 km程度の場合が多く全く問題ないレベルなのですが、そこは誰が何と言っても寒冷地を走っていた車ということで、業界内(=正確には自動車メーカーのグループ内)を流通する価格は全国で最も下がります。
つまり、意図的に北海道のレンタカーとして貸出し、関連のある会社に売却、その後、代理店が店頭に並べる時には既に大きな利幅があります。だって、とっくに新車価格以上を稼いだ車だから。タダで売り払うようなもの。1台で3台分の新車価格を稼ぎ出す車として将来が約束された『お値引き対象No1中古車』なのです。
裏技実行が可能な店舗の目印とは
『同じ車種・同じ車両本体価格』が勢揃いしている中古車販売店を観たことがありませんか?目印はコレなんです!そもそも、どうして同じ車種を同じ金額で並べることができるのでしょうか。新車なら理由はわかりますが、中古車ですので、同じ条件が揃った車体でないと実現できない技ですよね。
そうです!レンタアップ車(=レンタカーだった車)で、仕入れが同じ条件だから、同じ車種を同じ金額で販売することができるんです。色だって選べます。目印は『同じ金額の同一車種が並んでいる店舗』それに尽きます。
中古車を値引き価格で購入する自動車業界人の裏技まとめ
コスパ最強の中古車!希望の車種を、絶対的なお得価格まで値引きをして購入するには、当然ながら交渉術を問われます。しかし、新車の値下げ合戦が本格化する2月を前に、中古車業界の各店舗が実施する『新年大売り出し』といったセールの最終日。店舗内では、営業マンたちの熾烈なトップ争い、グループ内では売り上げトップ店舗が何処か。そして、グループ全体の売り上げを決定づける時期として最重要のタイミングです。
そのタイミングで、同一車種が同一価格で並ぶ店舗へ行きます。しかも時間は閉店間際。面倒かと思いますが、夕方に店舗前を通過したり、実際に店内の様子を確認して『客足』を確認しましょう。特に店長さんクラスを見つけて、車を見に来ました~と、顔を売っておいてから、その場を後にするのはGoodです。(=お客さんの少ない店舗が狙い目)
そして満を持して、閉店30分前に店舗を訪問するのです。その時、自動車業界人なら、店内に入って売り上げが掛かれているホワイトボードを確認するでしょう。見えない店舗なら、店長クラスに確認を入れます。ちなみに、ベストなのはセールの最終日だということをお忘れなく。
あとは、つけたい装備品などをフルフルで要望して、見積もりをとってもらいます。最後に、車両本体価格でないと買わないと言ってみちゃったりして。今更ですが、こんな裏技書いて、怒られちゃいますね。。。しかし、装備品が要望通りで、欲しい車が買えるなら、しかも、レンタカーとして充実した整備を毎日のように受けた車両なら安心ですね!今、新車を買おうとしているなら、一回は、今回紹介したような中古車販売店に足を運んでみてください。世界観が変わると思いますよ。