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Vストローム250インプレと400x/ヴェルシス/CRF250RALLYを4車種比較/パーツまでをレビュー

最終更新日:2020-05-27
Vストローム250インプレと400x/ヴェルシス/CRF250RALLYを4車種比較/パーツまでをレビュー

2017年7月6日、スズキ渾身のスポーツアドベンチャーツアラー「Vストローム250」が遂に日本国内向けとして発売されましたね。正式名称「V-Strom 250」型名「DL250」は、従来の250ccクラスとは異なり、立派な車格にスポーティーなカウル、純正パーツとして風防・ハンドルカバー・DCソケット(12V)が標準装備されています。モーターショーでのインプレや、スズキが開催した試乗体験会のインプレ動画が公開されており、基本情報を探すには困りませんでした。

Vストローム250の記事や動画を公開してくれている方々に感謝です。

さて、この完全ガイドでは、実際にスズキ・Vストローム250を購入した私が、納車前までに収集したカスタムパーツ情報は勿論のこと、比較検討した他のアドベンチャーツアラーに至るまでの情報を紹介します。検討から乗り出し迄を一連の流れで書きましたので、これからVストローム250を検討する方、既に予約・購入済みの方にも完全ガイドとして、まだまだ少ない情報の源にしていただけたら嬉しいです。

▼記事追加のお知らせ
Vストローム250バンパーガード記事を追加しました(2018/3/4)
Vストローム250最高速について検証結果をレビューしてみました。(2017/11/15)

Vストローム250 基本情報

Vストローム250ライディングイメージ

GOOD DESIGN AWARD’ 2017 を受賞した優美なアドベンチャーツアラー『V-Strom250』ですが、気になる価格やカラー、そしてサイズなどの情報はどうなっているのでしょうか。購入を検討する際、保管場所や走行時の燃費といった維持管理上の情報は、後々大きな蓄積となり良からぬ不都合となる場合もあるので確認しておきましょう。ちなみに筆者は、屋外でカバーを被せての保管なのですが、家族所有の自転車と自動車を含め駐車スペースを圧迫しないということの要件を満たしたので購入しました。

Vストローム250基本スペック

車名:V-Strom 250
型式:2BK-DS11A
車両本体価格:570,240円(税込み)
生産国:中国
カラー:イエロー / レッド / ブラック
サイズ:全長 2,150 mm / 全幅 880 mm / 全高 1,295 mm
シート高:800 mm
装備重量:188 kg
定地燃費値:39.0 km/L (60 km/h) 2名乗車時
WMTCモード値:31.6 km/L (クラス2、サブクラス2-2) 1名乗車時
タンク容量:17 L
排気量:248 cc

スズキ V-Strom 250 公式ページ

▼身長別足つきイメージ
160cm:両つま先が接地 / 165cm:両つま先ベッタリ / 170cm:両靴底ベッタリ
※.股下の長さにより個人差あり

▼2017/10/19 新車の納車状況
2017年10月現在でも、予約受付数に対して、供給が追い付いていない状況に変化は無いそうです。新車取扱店でさえも、2か月待ちの状況で、色も選べない有様であるとのこと。

追記:2017/12/08
手持ちのバイクをバイク王で見積もり。高価買取でVストローム250購入資金に充てましょう!まずは価格を知っておくことをお勧めします。

Vストローム250 標準装備パーツ

充実の標準パーツだからこそ、Vストローム250は漢の見方なのでしょう。スポーツ走行6速MTだけではなく、アクセサリーを追加購入する必要が無いほど、乗り出しからの装備は気の利いたものが多いのが特徴。

ナックルカバーナックルカバー
DCソケット12VDCソケット12V
センタースタンドセンタースタンド
ウインドスクリーン(風防)ウインドスクリーン
サイドケースアタッチメント純正パニアケースがマウントオン!
大型アルミ製リアキャリアリアキャリアマウント
このような嬉しいパーツが標準装備されていますが、ETC / LEDヘッドライト / パニアケース / リアトップケース / グリップヒーター / マフラーなど気になるパーツはあるかと思います。また、最近のツアラーに装備されている、エンジンガードなどフレーム系とフォグランプは車体の見栄えを大きく変えると同時に、安全装備としてライディングを助けてくれるのではやく情報が欲しいものですよね。

Vストローム250 オプションパーツ

スズキがリリースしている、Vストローム250のオプションパーツを紹介。快適な走りを追求するライダーには欠かすことのできないラインナップを用意しているとことがスズキの良さですね。

グリップヒーターグリップヒーター
¥22,464(税込み)
トップケーストップケース
¥27,000(税込み)
トップケースプレートトップケースプレート
¥6,480(税込み)

サイドケースセットサイドケースセット
¥48,600(税込み)
サイドケースプレートサイドケースプレート
¥6,480(税込み)
タンクパッドタンクパッド
¥4,104(税込み)

 

▼追記:2017/12/17
スズキV-Strom250の純正トップケースには、オフロードスタイルのツバ付きヘルメットは収納出来ません!実際にフルパニアセットを購入しましたが、残念ながら、シート下にあるヘルメット・ホルダーを使うこととなりました。

フルパニアが30%offになるキャンペーン再開

昨年、スズキが実施したキャンペーンが、再開されましたのでお知らせします。

フルパニア購入キャンペーン

Vストローム250を新車で購入する人だけの特典が受けられる!V-Strom 250 ツーリング サポートキャンペーンがスズキの二輪取り扱い店で実施中。メーカー希望小売価格の合計が92,880円する「3ラゲッジシステム」を、2018/3/1~2018/9/30のキャンペーン期間中に限り、標準価格の30%off となる『65,016円』で購入できます。

V-strom 250ツーリングサポートキャンペーン

比較検討したアドベンチャーツアラー2車種

V-strom versys 400x

バイクを買うということは、最低でも2~3年間は乗るということになるので、車種の選定は慎重になってしまうものです。春夏のツーリング・シーズンでさえ、山奥へ行っても道路面は舗装されており、オフロード走行性能を必要とするシチュエーションは皆無なのに、アドベンチャーにオフロードの要素を求めてしまうんです。

今回は、スズキのVストローム250を選んだ筆者ですが、ホンダのオンロードの走り、カワサキの粘り強い足回りとオフ性能を、自身の「山登り、海川釣り、ツーリング旅」を満喫。税金、燃費、高速安定性、多少の砂利道でも安心した走行を実現でき、大量積載が可能であるか否かを選定基準にしました。そして、何よりも大切な判断材料として、車両本体価格は絶対に外せない選定基準。

ただし、長く乗っていく間に、ライダーとしての趣味嗜好が変わってもバイク自体を変更する必要がなさそうであることも大切な要素となりました。それでは、今回、Vストローム250と比較検討した、ホンダ・400Xとカワサキ・ベルシス250について、Vストローム250との違いを記載した諸元情報と、選定したさいに考えたことを紹介します。

ホンダ400Xと比較検討してみた

ホンダ400X

車名:400X / 400X <ABS>
型式:ホンダ・2BL-NC47
車両本体価格:741,960円 / <ABS> 792,720円 ※税込み
生産国:日本
カラー:メタリック / レッド / ホワイト
サイズ:全長 2,085 mm / 全幅 830 mm / 全高 1,335 mm
比較値:全長 -65 mm / 全幅 -50 mm / 全高 +40 mm
シート高:795 mm
比較値:-5 mm
装備重量:192 kg / <ABS> 194 kg
比較値:+4 kg / +6 kg
定地燃費値:39.7 km/L (60 km/h) 2名乗車時
比較値:+0.7 km/L
WMTCモード値:28.2 km/L (クラス3-2) 1名乗車時
比較値:-3.4 km/L ※400ccなので良い数値
タンク容量:17 L ※V-Strom250と同じ
排気量:399 cc

ホンダ 400X 公式ページ

ホンダ 400X 店舗インプレ

驚くことに、Vストローム250の車両重量が 188 kg に対して、400 cc あるホンダ400Xの車両重量は 4~6 kg 重い訳です。当たり前のようなのですが、Vストローム250は、排気量250クラスの割には重いんですよーということ。普段、マウスよりも重いものを持たないと言って過言ではない筆者ですが、ホンダウィングの店舗を訪問し、実際にまたがってみたところ、ずっしりとした重量感を感じてしまいました。

X400の良さは、何と言ってもスタイリッシュでありながら、戦闘力が高そうな外観デザインに尽きます。BMWを彷彿とさせるような高いデザイン性は、他の国内メーカー発の「アドベンチャーツアラー」とは一線を画すモデルといえるでしょう。

ただし、車高などから見て、オフロードはめっぽう弱そう。印象としてですが、アドベンチャーというよりは、単純にスポーツネイキッドと表現するのが正しそうな感じでした。筆者が求める部分が強いバイクなので欲しい!ただし、今回は維持費が安いことと、フルパニアにしやすいことが条件に合ったので、後付けにパーツが多数必要な400Xは購入見送りとしました。

カワサキ VERSYS-X 250 / TOURER

カワサキ ヴェルシス 250

車名:VERSYS-X 250 / VERSYS-X 250 <TOURER>
型式:2BK-LE250D
車両本体価格:640,440円 / <TOURER> 705,240円 ※税込み
生産国:タイ王国
カラー:マットカバートグリーン×メタリックグラファイトグレー
マトリックスカモグレー×メタリックフラットロウグレーストーン
サイズ:全長 2,170 mm / 全幅 860 mm / 全高 1,390 mm
比較値:全長 +20 mm / 全幅 -20 mm / 全高 +95 mm
シート高:815 mm
比較値:+15 mm
装備重量:175 kg / <TOURER> 183 kg
比較値:-13 kg / -5 kg
定地燃費値:31.0 km/L (60 km/h) 2名乗車時
比較値:-8.0 km/L
WMTCモード値:24.8 km/L (クラス3-2) 1名乗車時
比較値:-7.2 km/L ※400ccなので良い数値
タンク容量:17 L ※V-Strom250と同じ
排気量:248 cc

カワサキ VERSYS-X 250 公式ページ

こちらも実際に店舗まで見に行きました。正直、検討に時間がかかったのは、VERSYS-X 250 TOURERの存在があったからなんです。このバイクは、オプションでフォグランプとガードがついていて、オフロードを強く意識しながらも、ツアラーも両立させたバランスの取れたモデルですね。

ただし、カワサキ教というほど、あのグリーンに惚れ込んでいる人たちがいるのもわからなくはないですが、カラーが少なすぎます(比較段階で、店舗で飾っていたグリーンが古いことを知りませんでした…残念!)。もともと、ヴェルシス250ツアラーが欲しくて仕方なかったのです。

フロントバーとフォグランプに惚れ込み、Vストロームに250クラスが発売されなかったら、確実にヴェルシスを選ぶこと間違いなし。比較では燃費こそ叶わなかったものの、サイズ、パニアケースなど欲しい装備が充実。ところが価格が高い。私はエントリーモデルとして買うバイクを探しているので、今回はこれらの理由から、ヴェルシスが選定対象から外れることとなりました。

CRF250RALLY vs Vストローム250

honda crf250rally

CRF250RALLYとVストローム250を『250ccのアドベンチャー系だから』という理由で比べるのはいかがなものなのか。CRF250RALLYって、完全にオフ車ですよね?違うんでしょうか。違っていたらすみません。筆者、バイク店に10年間丁稚奉公していましたが、長いこと業界を離れていたので、完全に浦島太郎なのかもしれません。ですが、CRF250RALLYは現役でオフロードを楽しんでいる、いわばハードユーザー向け。それに対して、V-Strom250はツーリングメインでありながら、アウトドアを意識した人がアドベンチャーの世界にエントリーするモデルという理解でした。

しかし、CRF250RALLYを引き合いに出している筆者さんが複数おられたので、気になって調べたのですが、私自身、素直にV-Strom250で足りなくなったら是非エントリーしたいアドベンチャーモデルだと感じました。この2台を比べるのは難しいですが、ステップアップを考えたエントリーの順序として、二輪ユーザーが減少する中、若い人たちに楽しさを知っていただくのには、順序だてた提案が必要な時代になっているので、結果的に勉強になりました!!

購入検討時に参考にした動画

Vストローム250を購入することを検討したときに、沢山のYoutube動画を参考にさせていただいたので、ここで紹介したいと思います。

山形県酒田市バイク屋 SUZUKI MOTORSさん

山形県酒田市のSUZUKI MOTORSさんの、Youtubeチャネルでは、現在の入荷状況や実際に入荷してレンタバイクとしても提供予定の、Vストローム250(フルパニア)について、足つき、エンジン始動時の音、各種標準装備品に関する説明を細やかに紹介してくださっています。

スズキ新型「Vストローム250」試乗インプレ#1高速道路編

こちらのインプレは、女性モーターサイクル評論家の方のチャネル?のようなのですが、高速での加速性能、安定した走りについてVストローム250が実際に高速自動車道を走行するシーンが、丁寧な解説付きで知れるのでおススメです。

SUZUKI V-Strom 250 美環ちゃんとタンデムライドだぜ! 丸山浩の速攻インプレ

懐かしい!丸山選手。ハイテンションな女性の勢いに飲まれそうになりながらも、Vストローム250でタンデムした際に、どんなイメージとなるのかを実際のライディングシーンを楽しみながら知ることができました。

Vストローム250用 カスタムパーツ

キジマ(KIJIMA) スクリーン アドベンチャータイプ(ADVタイプ)
キジマ(KIJIMA) スクリーン
アドベンチャータイプ(ADVタイプ)
クリア Vストローム250 305-474


キジマ ヘルメットロック
キジマ(KIJIMA) ヘルメットロック
ブラック Vストローム250 303-1588

 

Vストローム250カスタムパーツ
<Amazon>

エンジンガード&バンパーを発見!

MRBR-バンパーガード横

MRBR-バンパーガード前

引用元:タオバオ(MR BR)

こちらの商品、購入して取り付けてみました!
(1セット余ってます!後日購入者募集)

V-Strom250/DL250のエンジンガードといえば、デイトナの一強状態ですが、筆者個人の要望を言えば、欲しいガード&バンパーの形状はカワサキVersys-x 250のようなバンパーガードです。そして、希望はフォグランプを装着して、アドベンチャーまっしぐらなカッコいいカスタムを実現すること。

筆者の周囲には、自動車やバイクの輸出入を生業にしている人が多いので、真っ先に思い付いたのが「タオバオ」という中国のネットショッピングモール。商品を検索すること30秒。中国ではDL250用のエンジンガードやバンパーが数多く出ている様子。しかし、問題は中国語がわからないことと、やり取りをしている時間を確保できないということ。

それでもVストローム250/DL250専用の、バンパーガードが欲しいので、次に探したのは買い物代行業者。いくつか発見したので、紹介しておきますが、どうやら手数料/送料/レートなどでいろいろと差があるようなので、ご自身の判断で比較検討してみてください。ちなみに今回は、タオバオ新幹線という買い物代行に、バンパーガードを依頼していますが、初回から先方の発注忘れなどで前途多難です。

実際にバンパーガードを、タオバオから自力で輸入して、自分で取り付けた強者を発見しました!丁寧に手順を説明している筆者の親切心に感謝。リンク先:「大学院生の俺がVストローム250をしゃぶり尽くすブログ

▼実際に発注したので記事を書きました
タオバオ代行の日本語での買い物方法と利用の注意点

乞うご期待!納車後インプレを計画中

Vストローム250が発売されて間もない状況ですが、8月の段階で、スズキが注意喚起を出した「マフラーで衣服が焦げる可能性」といった問題が発生したこともあり、対応に追われた影響で納車が遅れてはいるものの、筆者行きつけのバイク店(レッドバロン)には続々と展示車を見に来るお客様の姿が。GSX250Rと同じエンジンを搭載するV-Strom250。欧州で先行して発売されたモデルでは、ABS搭載だったものの、日本国内仕様ではABS無しとのこと。

実際に乗ってみてたら、画像や動画で、購入してみてのインプレを公開したいと考えております。まだまだ、実車を購入した方のインプレが少ないので、なんだか使命感のようなものを感じますが、はじめての250クラスで、しかもスポーツアドベンチャーツアラー!未知の領域に今から興奮して仕方ありません。

ツーリングサポートキャンペーンの申請も行いましたが、納品日が全く分からないとのことなので、納車には間に合わなさそうです。それではこうご期待!

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