
池田屋は1950年創業の大変歴史のある企業です。今では「ぴかちゃんランドセル」で超有名となり池田屋ランドセルと言えば誰もが知ってる企業ですよね。
そこで今回の記事では池田屋ランドセルについて実際に池田屋様に取材を行い、ランドセル事業の歴史や誕生秘話も含め、この記事でしか知ることのできない情報を公開します。
「池田屋ランドセルの秘密」や「池田屋ランドセルの評判」について調べている方、さらに「池田屋の鞄作りに関する秘密」なども知れますので、最後まで貴重な取材記事としてお楽しみください。
興味のある内容から読む!
有限会社池田屋の創業話
今でこそ超有名なランドセル業者である池田屋さん。その創業は1950年まで遡るそうです。
軍人だった初代池田綱吉が満州から帰国後、妻の故郷静岡にて創業。創業当初は真鍮のオイルランプをメインに様々な商品を扱っていましたが、時代とお客様のニーズに応える形で袋物の小売販売にシフトしていきます。
1980年より現代表の池田浩之が2代目として経営を開始。1986年には全国展開を視野に「ぴかちゃんランドセル」を商標登録し、自社での商品開発を本格的にスタート。同時に「防水堅牢革鞄」「極小薄札入」など鞄、財布・全般の企画販売も始めていったそうです。
地元の鞄屋さん的存在から「ぴかちゃんランドセル」で一躍有名企業へ
当初、池田屋のランドセル事業は年間1000本未満で地元のカバンやさん的な存在でしたが、1986年全国展開を視野に「ぴかちゃんランドセル」を商標登録し、商品開発を本格的に開始していきました。
部品一つまで妥協は一切無し!
部品一つにまで「子ども思い」を貫くために、本来のカバンメーカーの枠を超え、樹脂メーカー、金属加工メーカー、金型メーカー等と独自の協力体制を構築。
その結果今では、組み立て、部品製造、素材開発と伝統製法を融合させた理想型のランドセル作りを行えるように。求められれば世の中に無い物も創りだす。“親御さんと子供たちが欲するものを開発・提供する”というポリシーのもと、池田屋のランドセルは日々進化を続けているのだそう。
池田屋ランドセルの基本情報
ランドセルの企画開発・販売・6年間アフターサポート事業
「子ども思い」というコンセプトのもと、丈夫な素材を求めて海外にも足を運び、部品も既製品ではなく自社開発。こうして出来上がったランドセルは、専門知識を持つスタッフにより販売され、お子様の小学校生活が輝くものになるようにお手伝いします。さらに「6年間完全無料修理保障」を通じて「売りっぱなし」ではなく、販売後の充実したアフターフォローでお客様との繫がりを大切にします。
企画開発事業
自社ブランド商品の企画開発、ブランド価値の創造を行う事業。お客様と直接会話し、仕入れ販売をする小売店の仕事。企画・提案し、物を作るメーカーの仕事。組み立てる、修理する職人の仕事。この三つを通じて、お客様と接した経験や情報を活かし、どこにもない、どこよりも優れた商品を提供。
子ども思いの森事業
長年のランドセル事業で育まれた「子ども思い」の精神をもっと広く、多くの人に伝えたいという思いから始まった池田屋の社会事業。市民団体やNPO法人と協働し、未来を担う子どもたちに必要な「生きる力」づくりをアクティブに、クリエイティブにサポートします。
池田屋ランドセルの基本構造/カブセ/背あて/防水人工皮革/フック/ベルトの秘密
子どもたちの声や思いを丁寧に汲み取り、常識に捉われない発想と工夫でランドセルを作り続けてきた池田屋。「子ども思い」に満ちた池田屋のランドセルは、毎年少しずつ改良を重ね、創業68年を迎える今なお進化し続けています。
池田屋ランドセルの基本構造は全モデル共通
濡れやすいカブセの裏側や背あてには防水力の高い人工皮革を、強度が必要な肩ベルトにはしなやかで強い牛革を使用したハイブリッド構造で抜群の防水力と強度を実現。
また、一年生でも掛け外しが簡単な“池田屋フック”やタテ穴ひとつで迷わない“池田屋ロック”、出っ張りのないすっきり設計の“ギボシベルト”は、すべて子どもたちの声から誕生した自社設計・開発のオリジナルパーツ。さらに「壊しても、壊されても」卒業まで完全無料修理の子ども思い保証でアフターサポートも万全とのこと。
ランドセル業界でもトップを走る池田屋独自のこだわりや技術があるようです。
池田屋の鞄やランドセルはどんな人へ提供していきたいのか
ランドセル以外にも鞄や小物を展開している池田屋ですが、どんな人達に商品を提供したいのか聞いてみた。
- 商品に求める目的が明確なお客様。例えば、荷物が多いから丈夫なもの、出張が多いから収納力重視など。
- 表面的ではなく本物志向のお客様。MADE IN JAPAN、職人手づくり、長く愛用できる。
- 鞄と作り手の思いを大切にしてくださるお客様。経年変化による味や深みを楽しみたい、修理してでも長く使いたい。
商品の企画・開発においては、常にお客様の声に耳を傾け、使う人の思いが込もった「どこにもない、どこよりも優れた」唯一無二の商品づくりを行っていて、上記のような方々に池田屋の商品をお勧めしたいとのことでした。
主力のランドセル開発においては「子ども思い」をコンセプトに、子どもたちの安全と使いやすさを一番に考えて細かなパーツ類まですべて自社開発。優れた技術を誇る日本の職人によって作りこまれた池田屋のランドセルは世代を越えて全国で愛されています。
接客・販売面においては、お客様一組一組に商品説明をしっかり行い、商品のこと、池田屋のこと、スタッフのことを知ってもらい、理解してもらい、ファンになってもらう、そのような気持ちとスタイルで日々営業しているそうです。購入後のアフターサポート体制も万全。創業時から培った高い修理技術は現場の社員にまで浸透し、お客様に安心をご提供することをお約束しています。
池田屋の鞄はどんな社員や職人によって生まれるのか?
ここまで池田屋の商品や歴史について触れてきましたが、実際にこんなに評判の良い鞄やランドセルを作っている池田屋に社員達はどんなモチベーションで働いているのでしょうか。実際に聞いてみました。
- カバンだけに留まらない、新しい商品とコミュニケーションの開発。
- 時代をリードする新しい販売スタイルの確立。
- 個々に秘められた新たな能力の発見と新しい仕事の構築。
- 池田屋でならそれが出来る。会社も、個人も、まだまだ成長できる。
そんなモチベーションで常に新しいアイディアや商品開発、改善が生まれていくんでしょうね。
ネットの口コミや評判はどう捉えているのか
ポジティブな口コミに対しては素直に嬉しく思いますが、まだまだ改善・進化の余地はあると考え、次の開発のモチベーションにしています。また、ネガティブな口コミにこそ進化のヒントが隠されているもの。真摯な気持ちで耳を傾け、商品がさらによくなる原動力に転換しています。
ネガティブな口コミに対してはお客様の生の声と同様、しっかりと受け止めさせて頂いた後に検証を行い、緊急度の高い課題から解決に向けて迅速に動いています。
池田屋の新規事業計画
池田屋では、長年のランドセル開発で培った「子ども思い」の精神をランドセル以外の商品にも活かしていこうと、2018年より「子ども思いブランド」の立ち上げプロジェクトを始動しました。
「子ども思い」ブランドコンセプト
子どもを1人の人格者として扱った、シンプルで機能性の高い洗練されたデザインのもの。
②安全であること
使用素材、多くのもしもに対応できる機能性を備えたもの。
③丁寧であること
素材、部品選びから製作、販売、アフターケアまで一貫として作り手の思いが込められているもの。
④愛着がわくこと
堅牢性は勿論のこと、使っているうちに愛着がわき手放したくなくなるような機知に富んだもの。
⑤優しいこと
使う人にだけでなく、社会や地球環境にも負荷をかけないもの。
池田屋ランドセルと同じ素材を使った小物シリーズ
最後に池田屋から一言
池田屋のミッションは、商品や情報の提供にとどまらず、企業活動を通じて、日本文化、地域経済、次世代、地球環境など、地域や社会が抱える課題解決に貢献することです。
もしかしたらこの記事を読んでくださっている皆さまとは、お店ではない場所で出会う可能性も十分に考えられます。商品開発や接客・販売の現場、さらには社会事業といった様々なステージで皆さまと繋がり、まずは池田屋のことを知っていただけたら幸いです。
また、思いの詰まった商品やサービスに触れ、私たちのファンになっていただけたらこんなに嬉しいことはありません。池田屋こだわりのオリジナルランドセルや商品を手にとっていただけるのは、静岡県内の3店舗(清水店、静岡店、浜松店)および東京銀座店、大阪梅田店、福岡博多店(ランドセルのみ)だけ。ぜひ近くにお立ち寄りの際にはお気軽にご来店ください。