
株式会社サタケは、壁紙や床材など多種多様な内装建材を取り扱うインテリア総合商社です。
創業以来、豊富なラインナップと地域密着型のサービスを強みに挑戦を続けています。約70年の歴史のなかで培った経験と安定した経営基盤から、業界で信頼を築いていると評判の企業です。
本稿では、そんな株式会社サタケについて独自調査と取材をおこないました。事業内容から社員の口コミ評判まで幅広く紹介しているので、ぜひご覧ください。
- 株式会社サタケの始まり
- 創業者の想い
- 株式会社サタケの強みや魅力
- 働く社員のやりがいが分る口コミ評判
- 株式会社サタケの働く環境
- ネット上の口コミに対する捉え方
- 株式会社サタケの今後の展望
興味のある内容から読む!
株式会社サタケとは
株式会社サタケは、1955年に創業 したインテリアや内装、建材卸の総合商社です。
本社を東京都千代田区に構え、代表を佐竹信敬さんが務めています。
主な事業は内装資材の棚卸業で、壁紙や床材、カーテン、フローリング、水回り設備など住まいに関する幅広い商品を、工務店やリフォーム会社などに販売しています。
圧倒的な品揃えが強みであり、サンゲツやリリカラ、TOTO、コイズミなど大手メーカーの商材を多数取り扱っているのも特徴です。
BtoBに向けた事業だけでなく、BtoC向けのネットショップを運営し、DIY用商品やインテリア雑貨、小物等の商品の販売もしています。
また、壁紙の上から貼って剥がせるオリジナル商品の壁紙も販売しており、多様なニーズに応える商品の販売やサービスを展開しています。
約70年続く老舗企業でありながら、情熱を持って挑戦することも大切にしている会社です。
経営スローガンを「社会の中で役割を果たし、古くて新しい会社」としており、時代に合わせた挑戦やイノベーションを起こし続けています。
そんな株式会社サタケの歴史と創業者の人物像を取材しました。
会社の歴史
株式会社サタケの始まりや会社の歴史について教えて下さい。
担当者様
創業者である祖父は、戦後に現在の業種と同じ会社に勤めていました。
その後、婿養子となり、「佐竹商店」を創業しました。
当初は襖や障子を扱う事業を展開していましたが、同業者の顧客を奪ってしまったことで不買運動が発生し、仕入れができなくなってしまいました。
そんな中、海外から壁紙やインテリア商品が流入し始めていることに目をつけ、新たな事業として取り扱いを開始しました。
しかし、当時の日本には施工のノウハウがなく、糊やパテといった資材も不足していました。
それでも祖父は挑戦を決意し、障子や襖の職人を通じてリフォーム業者と取引を広げ、徐々に壁紙・インテリア事業へと移行していきました。
当時、日本では壁紙の普及が進んでおらず、品質も安定していませんでした。
また、今ではビニール製の壁紙が主流ですが、当時は布に裏紙を貼る施工が一般的でした。
そのため、商品の提供だけでなく施工まで手がけ、事業を拡大していきました。
こうして、時代の変化に適応しながら成長を続け、現在の事業の基盤が築かれました。
創業者の人物像
創業者はどのような人物でしたか?
担当者様
創業者である祖父はとてもエネルギッシュで挑戦心のある人物でした。一度起業に失敗しながらも再び事業を立ち上げたり、新しい市場にも果敢に挑戦したりする人です。
困難な状況でも諦めずに進み続ける強さを持っていました。とにかく行動力があり、時には無茶をすることもあります。
私は、父よりも祖父に性格が似ていると感じます。
私からブレーキを外して、さらに大胆な決断をしていたような人でした(笑)。
祖父はよく「戦争よりマシ。あれに比べたら、こんなのどうってことない」と語り、どんな状況でも前を向き続ける精神力を持っていました。
その言葉は今でも私の心に残っています。
祖父の挑戦心と行動力があったからこそ、現在の会社の基盤が築かれました。
どんな状況でも道を切り開いていく姿勢こそが、創業者としての祖父の最大の特徴だったと思います。
サタケで評判の事業
株式会社サタケで評判の事業について詳しく取材しました。
担当者様
株式会社サタケでは、BtoB向けとBtoC向けに3つの事業を展開中です。
メイン事業はインテリア総合商社として評判の卸業で、様々なメーカーの壁紙や床材、カーテン(ブラインド)、照明器具、水回り設備、家具、建材などを戸建やマンション、病院、商業施設等の建設を事業にしている企業へと卸しています。
また、ネットショップ事業も展開しており、「style+」では一般のお客様向けに、DIY用商品をはじめ、インテリア雑貨、カーテン、小物類等をネット販売しています。
株式会社サタケのオリジナル商品として評判が高いインクジェット壁紙「HalCos(ハルコス)」の販売事業は、オーダーに応じてオリジナルの壁紙制作ができるサービスです。
壁紙の上から貼って剥がすことができるインクジェット壁紙のため、賃貸に住んでいる一般の方や貸店舗を利用している事業者などから人気となっています。
プラスαの価値の提供を意識
担当者様
プラスαの価値の提供も意識しています。
たとえば、単に商品を配送するだけの営業ではなく、お客様に付加価値を提供し、その喜びを感じてもらえるような営業を心掛けています。
お客様のニーズをしっかりと把握し、そのメリットをしっかりと伝えています。
「安価な商品を使おう」ではなく、「多少コストをかけても、品質の良いものを使おう」と思ってもらえるように、ニーズを深く掘り下げ、最適な提案をおこなっています。
商品の問い合わせはもちろん、見積もりの作成や納期の短縮対応、欠品時の対応や代替商品の提案など、あらゆるお問い合わせや提案に対して、迅速かつ丁寧に対応しています。
サタケの口コミ評判
株式会社サタケの社員はどのように感じているのでしょうか。
ここでは、現社員の方から寄せられた、仕事のやりがいや魅力等の口コミ評判をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
幅広い知識が身に付く
デスクワークに固執していないので、納品兼営業訪問ができるのが特徴です。
そのため、お客様との距離感を縮めやすく良い関係性を築けます。
関わる商材が多いのも特徴で、内装材に関する幅広い知識が習得できます。
株式会社サタケは取り扱っている商材が多いのが特徴です。
顧客により良い提案をおこなうためではありますが、社員にとっても幅広く知識が身に付くことがやりがいにつながっているようです。
また、商品を提案し販売する営業が納品もおこなっているため、顧客との距離が近いのが、株式会社サタケの営業の特徴と言えます。
先輩に何でも相談できる働きやすい環境
営業をしていますが、先輩とは話しやすい環境だと思います。
キャパオーバーしていないか、メンタル面を気にかけながら接してくれていると感じています。
業務の相談や連絡だけでなく、冗談も言える環境で働きやすいです。
周りのサポートがあり、相談しやすい環境であることが分かります。
先輩社員が気にかけてくれるだけで、若手社員も安心して業務に臨めるのでしょう。
充実した研修でモチベーションアップ
研修も増えているので、自分自身のスキルアップにつながります。
評価も具体的なので、自分に何が足りないのか把握でき、モチベーションアップにもつながります。
充実した研修も株式会社サタケの特徴のようです。
また、明確な評価制度が整っていることも、社員のやる気を促しています。
頑張りがしっかり評価されることで、一人ひとりの社員のモチベーションが向上し、会社全体の成長にもつながるでしょう。
株式会社サタケの口コミ評判まとめ
株式会社サタケの口コミ評判からは、周りのサポートや充実した研修、明確な評価制度などが設けられてることから、働きやすい環境であることが分かりました。
一人ひとりが頑張れる環境が整っているため、社員の定着率が向上し会社の成長スピードが上がることも期待できます。
また、株式会社サタケの特徴である圧倒的な品揃えにより、知識の幅が増えることが社員のやりがいにもつながっているようです。
口コミ評判をみると、どの社員からも志の高さや向上心などが感じられました。
ネット上の口コミ評判に対する捉え方
ネット上にある口コミ評判に対して、会社ではどのように感じているのでしょうか。
捉え方などもお聞きしました。
担当者様
ネガティブな意見は真摯に受け止め改善に活かしたいです。
しかし、完璧なものはないと思うので、時代に合わせて修正していきたいです。
修正を加えることで、ネガティブな口コミに対して説明できるようになると感じています。
ポジティブな意見には感謝していますし、「やってよかった」と思います。
最終的には、すべてが会社の成長に貢献する素材になると思っており、現状にうまく反映させていきたいと考えています。
社員の口コミや時代に合わせて改善した事例
株式会社サタケでは、社員の口コミや時代に合わせて改善した例がいくつもあります。
そのなかでも近年の改善例を3つ紹介します。
採用活動方法
多くの若手社員が退職した時期があったため、2019年から採用活動の見直しを始めました。若手社員の退職にはさまざまな理由がありますが、その一つとして採用活動に問題があると考えたそうです。
というのも、当時の主な採用手段は学校からの紹介で、株式会社サタケとして「こんな人物に来てほしい」というメッセージを伝えきれていなかったのです。そのため、どんな会社かも知らないまま、面接をして入社した人もいました。
このような採用のミスマッチが退職につながっていると考え、現在は一般公募をしてさまざまなルートから優れた人材を積極的に集めています。
さらに、会社のことを理解してもらえる体制も構築しています。
評価制度の刷新
評価制度を刷新したことで、現在では誰もが積極的にチャレンジできる組織風土が定着しつつあります。
たとえば、営業職は支店の業績だけでなく個人の目標達成も賞与に反映されるようになりました。
また、数値化できる定量的な要素だけでなく、チャレンジする姿勢などの定性的な要素の考慮もしています。
さらに、定期的に業績を競い合う支店対抗のコンテストを実施するなど、社員のやる気やモチベーションが向上する取り組みもおこなっています。
働く環境
残業時間の削減への取り組みや、有給休暇を取りやすい環境にするなど働く環境も見直されています。
たとえば、残業時間でみると、残業の内容を精査することで不要な残業の削減やノー残業デーの推進をするなど、さまざまな取り組みをおこなっています。
その結果、2023年時点では事務職の月の平均残業時間は約10時間、営業職で約25時間と改 善に向かっているようです。
有給休暇についても以前は取得しにくいと感じることもあったようですが、上司や管理職が積極的に取得することで、若手社員も含めた全社員が休暇を取得しやすい環境になっています。
サタケで働く社員の働きがいと会社に期待すること
サタケで働く社員は、どのようなやりがいを持って働いているのでしょうか。
また、会社に何を期待していると感じるか、お聞きしました。
仕事のやりがい
担当者様
社員は、提案営業を通じて顧客のニーズに応え、成功することでやりがいを感じています。
提案がうまくいけばお客様から注目され、信頼を得ることもできるからです。
また、営業部ではコンテストが行われ、目に見える形で結果が評価されるため、この表彰を目指して努力することがモチベーションとなっている社員もいます。
さらに、研修(エースカレッジ)を受けることでスキルアップを実感し、その変化をお客様にも感じてもらえる点もやりがいの一つです。
定期的に開催される販売会や点検会では、「応援しているよ」とお客様からお声がけいただくこともあり、社員のモチベーションにつながっています。
会社への期待
担当者様
会社をどのように変革していくかに対する期待が大きいと思います。
良くない時代や状況が長かったのですが、そこから劇的に変化したので社員は驚いていると感じています。
そのため、今後への期待も高いように思います。
中小企業ながら、「大手に負けないように」という意識を持ち、今後もさまざまな挑戦を重ねていきたいと考えています。
また、かつての下請けからどこまで成長できるのか、その成長を社員全員が期待しているため、大手に見劣りしないような成長を目指していきたいです。
サタケで今後始動予定のサービスや取り組み
株式会社サタケで今後始動する予定のサービスや取り組みについて、具体的に教えていただきました。
営業活動・配送業務の分離
担当者様
始動予定の重要な計画に、営業活動と配送業務の分離があります。
もともと分離する方向で考えていたため、現状でも一部では分離が進んでいますが、エリアや担当によって状況が異なります。
そのため、営業担当が配送業務をおこなってるエリアも多いのですが、営業マンが自由な時間を確保し、より効率的な業務遂行を可能にするために、分離計画を立てているのです。
具体的には、営業マンの「売り」や「できること」を明確にし、より専門性の高い営業活動の実現を目指しています。
スピード意識の展開
担当者様
また、お客様からの問い合わせ(見積もりなど)に3時間以内に返答するサービスを実施します。
スピード意識の展開を主張している同業者はいないので、株式会社サタケでおこなおうと考えました。
「サタケは早い」というイメージを築き上げることを目指しています。
このスピード対応により、忙しい状況でも効率的に業務を進め、余裕を持ってお客様とやり取りすることができると考えています。
また、スピード意識を徹底することで、同業者との差別化を図り、会社の成長につなげたいと考えています。
スタートから5年後にトップを目指します。
さらに、言われたことを返すだけでなく「問い合わせ対応に商品の提案もくっつける」ことも計画しています。
しかし、扱っている商品が多数あり類似商品も多いため、データベースをしっかり作成してからスタートしようと思っています。
営業力の強化
担当者様
提案営業やスピード対応を核としつつ、補助的サービスの質を高めることで差別化を図り、高付加価値の営業を実現します。
これにより、安売りを避けながら会社の売上と利益を向上させることが可能になります。
そして、その利益を給与や定期賞与の増額、バースデー制度、成績に応じたチーム戦でのコンテスト賞与などの形で、営業を含むサタケの全メンバーに還元します。
これが社員のモチベーション向上につながり、さらなる営業力の強化を生み出すと考えています。
ブランドイメージの確立
担当者様
インテリア事業において一般の方々と接点を持つための新たな戦略として、M&Aという選択肢も視野に入れています。
「伝統的な慣習が根強く残る業界で、新たな挑戦を通じてイノベーションを起こす企業」として、サタケのブランドイメージを確立し、情熱的でワクワクする企業へと成長させていきたいと考えています。
まとめ
株式会社サタケは、歴史のある会社でありながら常に挑戦し続け、時代の変化にも対応している柔軟な会社です。
それは、襖や障子を扱う事業から壁紙やインテリア事業へ展開していった会社の歴史や、社員の口コミや時代に合わせて働き方等を改善した例からも分かります。
また、今後予定しているサービスや取り組みからも、時代に合わせて成長しようとする姿が感じられました。
固定概念に捉われず、業界にイノベーションを起こし続ける株式会社サタケから今後も目が離せません。また、これからの成長も期待したいと思います。
会社概要
会社名 | 株式会社サタケ |
代表 | 取締役社長 佐竹 信敬 |
本社所在地 | 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-7-5 |
設立 | 1955年3月(昭和30年) |
資本金 | 9,000万円 |
インボイス登録番号 | 株式会社サタケ T9010001018024 埼玉店 T7030001003224 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 土曜日、日曜日、祝日 |