面接対策として押さえておくべきポイントだけを効率的に把握した方のために、『たった5分で改善できる押さえておけば得点が高い面接のツボ』を厳選。面接対策のプロ“キャリアコンサルタント”が転職者に伝える、内定を獲るための正しい考え方を、一次面接/二次面接/最終面接という段階ごとにお伝えします。
採用する企業が何故、複数回の面接をする目的は何か。転職したい人を審査する際に、面接官が気にかけているポイントを実践的に紹介しつつ、今となっては恥ずかしくて聞けない「新社会人の基礎知識=転職者なら出来て当たり前」と結び付けました。最後まで読んでいただくことで十分な面接対策になる内容に仕上がっています。実質・所要時間は5分!さあ、面接対策の考え方から一緒に学んでみましょう!
面接の形式/実施目的/注意点
以下、『面接形式』…各面接がどのような形式で行われるのか、『実施目的』…面接官が何を見極めようとしているのか、『注意点』…評価が大きく変化する質問や態度などについて、要点を絞って解説します。面接対策を受けた経験が無いという人は、転職エージェントに相談して短期間で、あなたの課題を第三者視点で洗い出し、課題を解決するための具体的アドバイスをもらうようにしましょう。
一次面接は人事部採用担当と面接
一次面接の実施目的は主に5つ。
人事部の採用担当者か採用予定部署のマネージャーが担当、そのため面接相手は一人ということが多い。ただし、2~3名程度が出てくることもあるので、一次面接の最大の対策としては「当日は何名様とお会いさせていただくことができますか?」というような前向きなトークで、面接官の人数・役職・職域などを確認するのが重要です。
- 過去に内定した人物と比べてどうか
- 履歴書と職務経歴書の内容に間違いが無いか
- 書類選考では確認できないスキルや努力
- 会社組織の風土、既存社員と合いそうか
- 期待を上回る働きができそうな人物か
一次面接 対策すべき注意点 を知る。
一次面接は、あなた(=転職者)と採用企業(=求人企業)が面と向かって対話をする、最初の機会ですので面接の序盤では、第一印象を決める項目として定義される「3:3:3の法則」は最も押さえるべきポイントとなりますので覚えておきましょう!!
『3:3:3』とは、初対面の対手を見極めるために、あなたの相手が着眼している3つのポイントを定義する箇所。つまり、“第一印象”を決めるためのポイントを指します。
見た目=3秒
挨拶=30秒
最初の会話=3分
この3秒/30秒/3分で、その人が仕事が出来る人なのかどうか、概ね判別がつくということなのです。
時間は有限である!
そんな短時間で自分の価値を分かる筈がない!という声が聞こえてきそうですが、どんなに足掻いても、事実を認めることが出来なくても、あなたに与えられる時間には『限り』というものがあります。
つまり、仕事には『納期』があるということなのです。決められた納期の中で、瞬時に期待されるパフォーマンスを汲み取り、それを上回り、限られた時間の中で『互いの将来に夢と希望を感じ、それを実現できる可能性が現実味を帯びたものであるか否か』を感じられなくてはなりません。
今までの社会人経験の中で、脈略の無い話を展開する特性を指摘された経験があるという人、話が飛び飛びになる傾向にある人は『面接官が欲しい情報が何かに焦点を当てた端的かつ明快な回答』『実際に働いた時の互いの可能性につながる的を得た質問』を心掛けるようにしましょう。
二次面接の実施目的と注意点
二次面接の実施目的は10個。二次面接がある会社は、面接官として採用部署の部課長職の人間が担当するというのが通例です。大手企業のグループ会社や老舗で歴史ある企業の場合、二次面接で執行役員以上の役員クラスが登場する場合も珍しくはありません。(役員が多い会社=ポストを用意する傾向がある良い会社)
ここを確かめられてる!- 書類の内容に間違いは無いか
- 一次面接担当者の見極めの精度
- 中長期の事業に役立ちそうか
- 扱い易い人物か
- 地頭が良いか
- 目線が高いか低いか
- 成長の可能性が見込めるか否か
- 経験とスキルが活かせるか
- 進化し続けられるか
- 素養や品格、管理者に合うか
二次面接 対策すべき注意点 を知る。
二次面接では、一次面接で面接官から質問された内容への回答はもちろん、過去~現在における前職での経験や努力してきた事柄、日常生活や趣味に至るまで一貫性のある受け答えができる状態であるということは大前提となります。そのため、一次面接で場当たり的な対応をしてきた人は、二次面接の面接官が既に一次面接の内容に関して大まかにでも共有を受けているということを忘れないようにしてください。
二次面接対策として注意すべきこと。
経験=派手な盛り方に注意
経歴=事実に基づいた控えめな内容
努力=現実離れしていない内容
上記、大風呂敷を広げ過ぎて得た最終面接への切符、二次が最終である場合に手に入れた内定は、入社後のギャップとしてあなたの早期離職如何に直結しますので注意しましょう。
早期離職は面接に起因!
早期離職(=早期退職)の最大のリスクは、面接時にあなたが面接官に対して発言した、虚言に起因しているケースが多いということをご存知でしょうか。噓つきは泥棒の始まりとは、古いことわざでよく言ったものですが、経験やスキル、前職における努力などは、入社後、遅くとも入社後研修が終わって1週間程度、現場管理者と働き始めた段階で明らかになります。
前職が嫌で辞めた。前職で活躍できず要望する待遇を得ることが出来ずに逃げた。ということは、覚悟を決めて、経営目線で働いている管理者と接したらすぐにバレてしまいます。どれだけ表情や挙動で冷静を装ったとしても、レベル感は、あなた以上に第三者が最もよく見えています。
自意識過剰な人ほど『バレていないであろう』という認識をしがちです。その段階で、あなたのレベルが明確になっているということを認識しておく必要があります。本当に仕事ができる人は、取り繕わず、自然体で呑み込みが良く、上司の期待事項を的確に捉え、ルーティーンをこなしながら未来へ向けた「準備」の仕事をするために、巧みにタスク管理をし、細やかな報連相を日常的に行うものです。
いよいよ最終面接です!
最終面接の実施目的と注意点
最終面接の実施目的は、たった3つ。これをクリアすれば、晴れて内定となりますが、面接の中では最難関であるため絶対に気を抜けない段階であるということは誰でも分かることでしょう。書類選考/一次面接/二次面接を経て、遂に手にしたゴールへの切符を無駄にしないための総仕上げなのでなめまわすように読んでください。
ここを確かめられてる!- 給与を出すに値する人物か
- 期待を上回る覚悟があるか
- 事業に共感しているか否か
最終面接で注意すべきポイント!
言行一致=過去現在、言動と行動に一貫性があるか
事業理解=企業分析が十二分かつ共感している
覚悟=人生を賭ける覚悟があるか
有言実行!主体者たれ!
最終面接で、経営幹部が見極めたいことは『言行一致』は勿論のこと、最終面接までに語った事に対して愚直に取り組み、有言実行の体現者として高い主体性、覚悟をもって凛として臨み続けることが出来るかということが重視されています。
この段階で、迷いがある人は、言行一致させることが出来ないような虚言や、誇大な経験説明をした人であるということは言うまでもなく、内定を獲得する以前の問題として、転職エージェントに再面談を依頼する必要があるレベルであるという事実を直視し、次への肥やしにするためメモをとるなどステップアップの準備に余念の無きよう努めましょう。
最終面接で満足のいく結果を出すことができた。学習の成果を如何なく発揮することが出来た。と自信が持てる方は内定すること、ほぼ間違いないことでしょうから、選考を受けている他社との比較検討に移り、望む将来が手に入れられそうかを翌々考える時間を設けるようにして、不安がある場合は確認するよう心掛けましょう。
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