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ロスジェネ世代とは何で優秀とかバブル景気崩壊後の就職氷河期の被害者だけど今と未来は?

最終更新日:2019-07-31
ロスジェネ世代とは何で優秀とかバブル景気崩壊後の就職氷河期の被害者だけど今と未来は?

テーマはロスジェネ

ロスジェネと呼ばれる世代が何かを知るうえで、決して欠かすことが出来ない情報について、実際にロスジェネ世代として時代を走り抜いた私がまとめた記事です。言葉の意味はもちろん、日銀の金融緩和や小泉政権時代の構造改革、社会保障制度が根底から覆るほど問題となった正規/非正規雇用に至るまで、私たちロスジェネ世代が過ごしたバブル景気崩壊後、直面した現実の厳しさと現在話題の『ロスジェネ世代の逆襲』について中の人の視点と実体験をもとに紹介して参ります。

ロスジェネとは?

ロスジェネとはどんな世代か

ロスジェネの語源はアメリカで「ロスト・ジェネレーション=失われた世代」という意味があります。日本では氷河期世代の別名として略語化され、他にも不遇の世代などと称され、生まれ年は1976~81年の5年間で、和暦だと『昭和51~56年』に生まれ、今は企業の管理職クラスになっている年齢層です。人口にすると993万人がロスジェネ世代

いつの人たちのこと?

バブル崩壊後の1993~2005年頃に高等学校、高等専門学校、短大、大学、大学院など、教育課程を卒業して就職しようとしたタイミングがバブル崩壊~その影響の継続期間となり、文字通り『就職氷河期』により数多くの優秀な新卒者達が高度経済成長期から伸び続けた日本経済が傾き、過去に経験したが通用しない世の中への転落に巻き込まれることに。その後の2008年9月に発生した米国投資会社リーマン・ブラザーズが経営破たんが引き金となった、世界規模の経済危機『リーマンショック』の煽りも受け、20年間も救済措置が行き届かぬまま、時代の流れに翻弄されてきた

その頃に何があったの?

ロスジェネが問題化した当時、ニュースでは、リストラ・派遣切り・雇止め・年越し派遣村・非正規雇用といった言葉が話題のタネとなっていた時期で、若者達は、新社会人として活躍したくても有効求人倍率が低く、完全離職率も過去最悪レベルであったことから、ロスジェネ世代は、夢を諦めて就職先のランクを落とすなど『望まぬ就職や転職』を強いられる形を受け入れるしかなかった。

政治的には小泉政権が「構造改革」を推進した時期と重なり、非正規雇用が拡大、雇用の不安定化を招いたと指摘する人もいる。今まさに、アラフォー世代・アラフィフ世代となった993万人のロスジェネ世代には、低賃金で困っている中年フリーターやニートも多く人口減少と雇用問題を語るうえで基準となる存在だ。

低所得で未婚率も高く、結婚して家庭を設けることもままならず、親である団塊世代の高齢化はとまらないのでパラサイト・シングルとして介護までを一手に引き受け日本を支えている。まさに不遇の世代なのだ。

もっと簡単に説明すると?

格差社会そのものを体現している人々とされ、フリーター、派遣労働者、引きこもりなど正規雇用のレールから外れた人たちの総称としても使われる言葉。ロスト・ジェネレーション(失われた/さまよえる)世代ということのようです。私的には非常に心外。

ロスジェネ世代=就職氷河期世代

ロスジェネ世代と就職氷河期(1993~2005年)はイコールと考えてOK。実際、バブル景気の崩壊から少しして、就職氷河期へと突入したことから若干時期がズレはしますが、ロスジェネ世代の人たちが、新卒者としての就職や、転職活動を行ったものの下図の通り。1993~2005年の間は「有効求人倍率1%以下」の厳しい就職難が続いたため、第一希望の会社どころか、第二・第三希望の会社すら受けることができず、『とにかく雇ってくれるところ』を探して内定をとることで、命からがら職にありつければ御の字といわれたのが就職氷河期でした。

就職氷河期の有効求人倍率推移
(橙線)求人倍率 (青線)有効求人倍率

グラフをご覧ください。1991年から1996年にかけて求人倍率(=求職者1人あたり何件の求人があるか)と有効求人倍率(=求人数÷求職者数)が急降下。1997年から1998年へ向けて求人倍率の上昇が見て取れますが、税制改革で消費税率引き上げなどの緊縮財政があったことに加え、アジア通貨危機(1997)、不良債権の処理失敗により1998年にかけ、大手金融機関が相次いで破綻したことなどが引き金となり、就職戦線にいたロスジェネ世代の就職活動に直結する求人倍率を再度下落させた

このように就職氷河期が続き、2003~2005年まで復調の兆しが見え、有効求人倍率は1.06を超えたのだが、その後の2008年秋にはリーマンショックが世界的な不況を招いたことは既知の通り。第二就職氷河期が発生し、この際にも、ロスジェネ世代は経済問題の影響に翻弄されたのだった。しかし、暗い話ばかりではなく、実際、この時期の若者たちは『働く意欲・気力・体力』とういう企業戦士のDNAを受け継いだ最後の世代という点で、時代背景から身に着けた経験・スキル・マインドは強みとなることも忘れてほしくない。

ロスジェネ世代は仕事を頑張る傾向あり

ロスジェネ世代は頑張る

非正規雇用の弊害として、派遣切りや雇止めを受け、無職となり収入を絶たれた若者たちが集った「年越し派遣村」という名称を挙げたが、そこに集まったのは真剣に『仕事を取り戻して頑張りたい』という熱意が集結していた。私自身、この頃は派遣会社経由で大手映像機器メーカーにてビデオカメラを組み立てる仕事をしていたのだが、周囲には大勢の非正規雇用・ロスジェネ世代が同僚として働いていた。

みんな必死に仕事をしていた記憶がある。そこには、間違いなく一生懸命に職務に打ち込み、中には正規雇用である新入社員に仕事の仕方を教える役割のロスジェネ世代もいたし、私たちを管理する団塊世代がいた。

ロスジェネ世代というと、悲壮感漂う未婚男女をイメージする人がいるようだが、極めて優秀で仕事は何時まででも頑張るプロ意識が高い人が多いのが就職氷河期を経験した今のアラフォー&アラフィフの人たちであることは、各企業で中間管理職として働く先輩を見てもらえばわかるだろう。(怖い人が多いのは実は団塊の世代だということは断っておきたい。)

団塊ジュニア世代はロスジェネ世代の宿敵

団塊ジュニアはロスジェネの敵

団塊ジュニア(第二次ベビーブーマー)である、1971年から1974年までに生まれた世代は、2019年現在は会社組織において管理職・経営幹部のポストに就いている。団塊世代とジュニア世代は、共にバブル経済の恩恵をもろに享受した人たちで、景気が良かったので会社の経費は使い放題。毎晩のように接待と称したパーティーに明け暮れた話は、当時大手電気メーカー本社勤めだった母や、周囲の大人たち、会社の大先輩たちから良く聞いた。ロスジェネ世代の宿敵と書いたが、正確にはロスジェネ世代を良く思わない社会人の層がバブル景気(超好景気)。

団塊ジュニアがロスジェネ世代を食い物に!?

バブル景気が崩壊を迎えた1991年3月~1993年10月までの景気後退期、各企業には年功序列文化が根付いており、談合や癒着が蔓延り利権社会が出来上がっていた時代。高卒でも年収1,000万はさほど難しい話ではないバブル絶頂期が終焉となり、急にリストラや会社の倒産などが増え、不幸のどん底に落ちた人々は、不景気な状況であっても既に正規雇用している社員たちを簡単には解雇できず、下げることが難しい人件費をどう削るか考えた末に、ロスジェネ世代を低賃金の非正規雇用で雇い、必要がなくなったら解雇することをしました。

しかし、時間が経過すると、『ロスジェネ世代=努力を怠った人』のように記憶の摩り替えが起こり、企業の採用求人の書類選考や面接の場で、固定観念にとらわれた意地悪な質問などをする面接官は少なくないといいます。私自身、某航空宇宙関連企業に面接へ行った際、どうして初めから理想の会社に入らなかったんですか?という不思議な質問をされましたね。実は、私たちロスジェネ世代には優秀層なのに非正規雇用による労働を余儀なくされた人が多いんです。やっぱり宿敵ですね。

遂にロスジェネ世代の逆襲が始まる!

ロスジェネの逆襲

バブル崩壊後の第一次就職氷河期にはじまり、ロスジェネ世代はリーマンショック後の第二次就職氷河期も乗り越えてきました。その間、本当に苦しい思いをした人が多いことは言うまでもありませんが、非正規雇用や正規雇用であっても入社後の昇進昇格のレールから外され、未来ロストした我々世代は、プロフェッショナル・プレーヤーとして豊富な経験を持つことから、超売り手市場の昨今、数々の難題を乗り越えて場数を踏んだ経験と高い専門スキル保有者が欲しい、大手企業から熱視線が送られている

ゆとり世代が増えて、団塊世代が引退したから必要に?

政府が推進している「新・働き方改革」により、労働環境が改善する一方で、ここ10年程度で『ゆとり世代』が会社組織の下層から中層まで広がり、会社を支えてくれる『モウレツ社員』が大幅に減少。これは、時代をバブルまで導いた団塊世代が引退、遂にロスジェネ世代が会社成長の起爆剤になると考える企業が増えているのだ。その意味で言うと、最近の団塊ジュニアたちはゆとり世代の扱いに困っており、自分たちと近い世代で、バブル景気の崩壊後を経験した「ロスジェネ世代は頑張れるんじゃないか」と判断、中途採用方針を大幅に変更する企業も出てきている。

ロスジェネを救済ってどういうこと?

いよいよ逆襲の時が始まるわけだが、気をつけなくてはならないことがある。最近の風潮が「救済」に寄っている点である。救済=たすけてやる。要するにロスジェネ世代щ(゚Д゚щ)カモーン!!といっているのは、今この時に便利で都合が良いのがロスジェネ世代だと思われている計算高さが見え隠れする。何も変わっていないのだ。ただ、その点でいえば、どの世代であろうが我々人材は企業にとっては労働力である。

大事なことは、相手の期待を上回る働きをして評価される。いつの時代にも、コミュニケーション力が高い人は、どんな環境下でも一定以上のポジションを獲得できていたりする。諦めてはいけないのだ。自分を信じてベストを尽くす!疑っていては道を切り開くことはできないから。

自分はロスジェネ世代?何世代かをチェック!

自分の世代名がわかる

昭和、平成、そして令和の時代となりましたが、どの年代にも必ず社会問題というものがあります。上の表の中には年度が重なるものがありますが、同時期に複数の世代名称が使われたタイミングがあるので、この機会にご自身の生まれ年が何世代と呼ばれているのかをチェックしてみましょう!

世代名称 生まれ年(西暦) 生まれ年(和暦)
団塊世代 1947-1949 昭和22-24年
ポスト団塊世代 1950-1954 昭和25-29年
しらけ世代 1950-1964 昭和25-39年
断層世代 1951-1960 昭和26-35年
新人類 1961-1970 昭和36-45年
バブル世代 1965-1970 昭和40-45年
団塊ジュニア世代 1971-1974 昭和46-49年
ロスジェネ世代 1976-1981 昭和51-56年
ポスト団塊ジュニア世代 1975-1984 昭和50-59年
松坂世代 1980-1981 昭和55-56年
プレッシャー世代 1982-1987 昭和57-62年
つくし世代 1986-1990 昭和61-平成2年
ゆとり世代 1987-2004 昭和62-平成16年
さとり世代 1987-2004 昭和62-平成16年
ハンカチ世代 1988-1989 昭和63年-平成元年

ロスジェネ世代の転職成功のカギ

ロスジェネは高スキル

社会から置き去りにされたロスジェネ世代とは言われているが、前述したとおり、就活で理想の企業を受けようとしても、募集自体がないような時代でやりたい仕事に挑戦できるチャンスが少なかった我々の代。アルバイト・派遣・紹介予定派遣・契約社員などの時代に複数の職場を経験している人は少なくない。大手企業のプロパー社員として、最初の職場で長く勤めているメンバーもいるが、部署移動や転勤、中には会社がM&Aによって買収されたりしての転属だってざらにあった。

そんなロスジェネ世代のなかでも、将来を完全に諦めてしまっている人は一旦除き、あの手この手、令和の時代まで何とか社会人生活を送ってきた。決して夢がある生活ではなくても、一生懸命貯金もして高齢者となった自分の親の面倒もみれるくらいになってきた年代は、会社の中で『仕事を選ばせてもらえなかった』人達でもあるので、自分自身に身についている「マインド」「スキル」が異業種へ持ち運びできる力となり転職に成功するカギとなる。

それは、「ポータブルスキル」と呼ばれ、誰しもが大なり小なりもっている。もしも、今、この記事を読んでいるあなた自身が「ロスジェネ世代」なら、是非とも有名人材紹介会社のキャリアコンサルタントがカウンセリングに使っている実践方法を試してほしい。自分に質問しても、客観的な意見はでないので、無料のポータブルスキル診断を受けてみることでロスジェネとして経験した激動の時代に学んだことの多くが活きる事実を知ってほしい。さあ、時代の流れを変える準備をしよう!最後まで読んでいただき有難うございました!

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