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大塚和成さんはどんな弁護士?実績や他の弁護士との違いは?

最終更新日:2023-09-27
大塚和成さんはどんな弁護士?実績や他の弁護士との違いは?

大塚和成氏は1971年生まれ、東京都出身の弁護士。

現在は、OMM法律事務所の代表弁護士として数々の企業買収やコーポレートガバナンスなどに関わる事件を手がけています。

これらの数多くの難事件に対応している大塚和成氏とはいったい何者?経歴・プロフィール、実績、著作、ほかの弁護士との違いなどについて大調査!

今話題の敏腕弁護士・大塚和成氏について詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。

※当コンテンツはアフィリエイト等を目的として、試供品または取材費をいただいて記事を掲載しています。

大塚和成とは

大塚和成(おおつか・かずまさ)氏は、東京都出身の弁護士。
OMM法律事務所の代表弁護士として活動しています。

2005年のライブドアのニッポン放送敵対的買収事件とそれに関連する新株予約権発行差止仮処分命令申立事件(ライブドア側)、和泉元彌氏に対する能楽協会退去命令事件(能楽協会側)など世間を騒がせた事件をいくつも担当しています。

OMM法律事務所を開業した2018年には、さっそく2件の上場企業の社長解任劇を主導。

株主側が社長を解任させる事態はあまりないため、こちらも話題になりました。

1999年の弁護士登録以来、20年間、クライアントの要求を叶えるため、奔走し続けている先生です。

経歴・プロフィール

大塚和成の経歴画像

1971年1月18日生まれの大塚和成氏は、1999年の弁護士登録以来、企業法務を中心にさまざまな事件を手がけています。

2005年には、ニッポン放送に対する敵対的買収事件とその関連する新株予約権発行差止仮処分命令申立事件をライブドアサイドについて対応。

同年4月、事件は和解に落ち着きました。

2006年には、会計不正発覚後のライブドア新経営陣を選任するための臨時株主総会や旧経営陣の責任追及のための訴訟提起のための第三者委員会の設置支援にも乗り出しました。

2007年には、試験機・クリープ試験機の東京衡機において社長不再任&大株主が新たに選定した候補者が社長に選ばれた事例も大株主側として対応しています。

2014年には、光通信による京王ズホールディングスの新株発行に対する差止仮処分命令申立事件に対応。

2018年には、21LADY、イメージワン、2つの会社における委任状争奪戦に関わりました。

週刊東洋経済2019年8月3日号(同年7月29日発売)のニュース最前線では、「アスクル社長にクビを宣告「支配株主」ヤフーの蛮行 | 株主総会の2週間前に社長の退陣を要求」と題する記事に、会社法制に詳しい識者として大塚 和成弁護士のコメントが掲載されています。

ほかにも、会社法やコーポレートガバナンスなど企業法務に関わる講演・セミナーなども行っています。

『注釈 金融商品取引法 第1巻 定義・情報開示 第1条~第27条の35』、『内部統制システムの法的展開と実務対応』など著書も多数発刊しています。

すごい実績!?過去の実績

1.日本ハウズイング株式会社買収事件

原弘産が仕掛けた敵対的買収事件の中の委任状争奪戦(買収側)と株主名簿閲覧謄写仮処分命令申立事件を担当しました。

日本ハウズイングの内紛のスキを突いて行われた、原弘産による敵対的買収。

原弘産による敵対的買収は結局、失敗に終わりましたが、これを契機に日本ハウズイングはリロ・ホールディングスと業務提携を結ぶことになりました。

2.グッドウィル・グループ委任状争奪戦

2008年、廃業した人材派遣会社グッドウィル・グループの委任状争奪戦にも大塚和成氏は関与していました。

3.テン・アローズ(現在のシャルレ)、三屋裕子社長不再任事件

大塚和成氏は、テン・アローズの元社長である三屋裕子社長の解任を求める創業家側との対立においても、創業家側の担当弁護士として、三屋裕子社長の不再任に貢献しました。

テン・アローズは三屋裕子氏が社長を務めた2004~2006年の3年間で、売上高100億円近くの減収。純利益も赤字となってしまい、創業家側は会社経営に危機感を覚えるようになりました。

この事態を訴えて、大塚和成氏は見事、三屋裕子社長の不再任を勝ち取りました。

4.日本技術開発に対する敵対的買収と株式分割差止仮処分命令申立事件

夢真ホールディングスが日本技術開発に対して行った敵対的買収事件。

夢真ホールディングスは日本技術開発の買収には至りませんでしたが、大塚和成氏は夢真ホールディングス側として裁判に関わっています。

5.ニッポン放送のライブドアによる敵対的買収事件

ニッポン放送とフジテレビの資本のねじれ構造を解消するために行われた第三者割り当てのスキを突いて、ライブドアがニッポン放送の敵対的買収をもくろんだ事件。

堀江貴文氏率いるライブドアは、2005年2月8日AM8:00過ぎ、子会社「ライブドア・パートナーズ」が700億円を投じて、ニッポン放送の株式を取得。
事実上の筆頭株主になりました。

最終的には、ニッポン放送株を取得していたライブドア・パートナーズはフジテレビに買収され、フジテレビはニッポン放送の株の68.87%を保有することに。

ニッポン放送とフジテレビのねじれ構造は、無事、解消されました。
大塚和成氏は、ライブドア側にて新株予約権発行差止仮処分命令申立事件を担当しています。

著書・監修している書籍は?

1.『内部統制対応版 企業コンプライアンス態勢のすべて』

大塚和成の内部統制対応版 企業コンプライアンス態勢のすべて表紙

発売日:2012年5月1日
出版社:金融財政事情研究会
形式:単行本
ページ数:469ページ

内部統制システムはいかなる基準に沿って構築されるべきか、書かれている本。
体系的にまとめられているため、初心者でも分かりやすいです。

2.『内部統制システムの法的展開と実務対応』

大塚和成の内部統制システムの法的展開と実務対応表紙

発売日:2015年7月30日
出版社:青林書院
形式:単行本
ページ数:374ページ

経営の健全性、企業価値の向上を図るため、内部統制についてもっと知りたい人のために書かれた本。
弁護士・会計士とどのように付き合っていけばいいのかが分かります。

3.『日本版クラス・アクション制度ってなに』

大塚和成の日本版クラス・アクション制度ってなに表紙

発売日:2012年3月24日
出版社:中央経済社
形式:単行本
ページ数:192ページ

制度導入に向けて、日本版クラス・アクション制度について知らない人向けに書かれた解説本。
日本版クラス・アクション制度導入にいたって、企業はどう対応すればいいのかについて記載されています。

4.『速引例解 会社法』

大塚和成の速引例解会社法の表紙

発売日:2006年3月
出版社:きんざい
形式:単行本
ページ数:155ページ

会社法、会社法施行規則について丸分かりの一冊。
これさえ知っておけば大丈夫!といった会社法の勘所について大塚和成氏が著述しています。

5.『社長解任 株主パワーの衝撃』

大塚和成の社長解任株主パワーの衝撃の表紙

発売日:2009年6月18日
出版社:毎日新聞社
形式:単行本(ソフトカバー)
ページ数:160ページ

株主総会で社長が解任される理由とは?
社長がクビにならないためにはどうすればいいのか。
数々の現場に対応してきた敏腕弁護士が教えてくれます。

6.『非公開化の法務・税務』

大塚和成の非公開化の法務・税務の表紙

発売日:2013年11月21日
出版社:税務経理協会
形式:単行本
ページ数:421ページ

非公開化のメリットやデメリットについて、理論と実務の両面から解説した一冊。
上場廃止に伴う法的問題やMBO(マネジメント・バイアウト)に関わる法務・税務などについて著述しています。

7.『個人情報流出対応にみる実践的リスクマネジメント』

個人情報流出対応にみる実践的リスクマネジメントの表紙

発売日:2006年2月
出版社:商事法務
形式:単行本
ページ数:335ページ

個人情報保護法の制定に伴い、企業が注意しておきたいのが個人情報漏洩事故。
個人情報を流出させないためにはどうすればいいのか。
現場で使える、具体的・実践的な方策を示しています。

8.『与信管理の達人』

大塚和成の与信管理の達人の表紙

発売日:2011年4月
出版社:金融財政事情研究会
形式:単行本
ページ数:213ページ

取引先の与信管理をするにはどうすればいいのか。
観察の仕方やカスタマーカード、チェックリストなど与信管理に関するすべてのノウハウを公開します。

ほかにも、さまざまな書籍・論文・コラムなどの執筆を手がけています。

他の弁護士との違いは?

大塚和成氏の最大の特徴は、ほかの弁護士と異なり、多数の企業法務やM&Aに関する実績があることでしょう。経験豊富な大塚和成氏だからこそ、上場企業や有名企業からの依頼もたくさん来ています。

また近年は社長解任劇も多く手がけており、1年に1人は社長を解任しているという人も。

“解任”というと響きが悪いですが、テン・アローズ(現在のシャルレ)の三屋裕子社長不再任事件のように赤字を出していたり、不正行為を働いたりしている問題社長の存在は会社・株主・社員、すべてにとって有益でありません。そのため、会社の利益を最大化するためにも、膿(うみ)を出し切る必要があります。

2018年には、イメージワン、21LADYの2つの会社の社長解任劇を主導しています。

世間に「大塚和成」の存在を広めた要因は?

大塚和成氏の名を最初に馳せた事件といえば、狂言師の和泉元彌氏の能楽協会退会事件でしょう。

当時、公演のドタキャン、遅刻、協会批判などさまざまなスキャンダルを起こしていた和泉元彌氏を野村萬会長率いる能楽協会が提訴。

大塚和成氏は、能楽協会側の担当弁護士として、和泉元彌氏を退会へと追い込むことに成功しました。

本件は有名人のスキャンダルや話題性に富んでいたこともあり、連日、ニュースなどでも報道される事態に。

その後、事件から幾年も経過していますが、いまだに大塚和成氏の代表的な事件といわれることが多いです。

また知名度の高さでいえば、ライブドアによるニッポン放送敵対買収事件も肩を並べます。
こちらも当時のホリエモンこと堀江貴文氏の人気も相まって、大きな話題を世間に提供していました。

有名な事件を数々手がけている大塚和成氏。
これだけで、優秀な弁護士であることが分かります。

まとめ

OMM法律事務所のサイトトップ画像

以上、大塚和成氏についてまとめました。

大塚和成氏は、1999年の登録以来、弁護士として数々の難題に立ち向かってきました。

その基盤にあるのは“Client First”の姿勢です。
「顧客のために、最後まであきらめず全力で戦い抜きたい」
その気持ちと高い能力があるからこそ、これだけ有名な事件を数多くこなすことができたのだと思います。

訴訟だけでなく、大塚和成氏は著者としても有能で、数多くの書籍や論文を執筆。
会社法など企業法務についてもっと詳しく知りたい人たちに向けて、さまざまな知見を授けています。

そんな大塚和成氏が新たに開業したOMM法律事務所。
今後どのような活躍をしてくれるのか楽しみです。

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