
ZENホールディングスは、ZENグループの経営を統括・支援する会社です。
グループ各社ではマンション管理やスポーツクラブ運営等を行う生活支援、建築の設計施工等を行う建設分野、不動産の分譲・賃貸等を行う不動産分野の事業を展開しています。
そんなZENホールディングスを率いる松瀬賢亮社長の手腕が評判のため、経歴や実績を調査し、その他にも会社の歴史や事業領域、業績、採用情報、宿泊施設としても口コミで評判の研修施設について紹介していきます。
また、一部ネット上では熱海土石流の起点となった盛り土とZENホールディングスの関係性についての疑念が取り上げられていたため、本稿ではその真相についても調査しました。
- ZENホールディングスについて
- ZENグループの事業内容
- ZENホールディングスの業績
- 熱海土石流とZENホールディングスの関係性
- 松瀬賢亮社長について
- 採用情報
興味のある内容から読む!
ZENホールディングスとは
株式会社ZENホールディングスとは、ZENグループ各社の株式を所有している純粋持株会社です。東京都千代田区に本社を置き、グループ各社の経営戦略、経営基本方針、人材戦略、経営遂行の統括と支援を行っています。
ZENグループでは、不動産業や建設業を通して「住」や「生活」に関する事業を展開し、人々の満足と豊かな社会づくりを目指しています。
また、ZENホールディングスの松瀬賢亮社長は新事業推進などの実績を上げてきたやり手と評判で、新卒入社から16年目で代表取締役社長に抜擢された逸材です。
黒字経営を続けており業績は順調で、2020年度にはグループ連結売上748億円を達成しました。
また、研修施設として伊豆山研修センターを所有しており、自社研修だけでなく企業や学校、民間等の研修、セミナー、宿泊の場として貸し出しを行っています。
経営理念
ZENホールディングスの経営理念は「住まいを通じて一生のおつき合い」で、実際に建物の建築から管理、運用までをトータルサポートしており、経営哲学は「利他・自利」です。
社名の「ZEN」の由来は、精神を統一した無念の心境を表す「禅」であり、禅の心を大切にしています。
これまで日本人が大切にしてきた東洋の思想や文化、心のありようが世界で見直される日が来ると考え、ZENホールディングスは文化や心のあり方を世界に発信するグローバルな企業になることを目標に、右手に業績と成長を、左手に日本の復興に役立つ会社を掲げて、事業に取り組んでいます。
また、未来をつなぐ会社として、地球上で最後まで生き残る企業を目指しています。
半世紀を超える歴史
ZENグループの総合建設業は1958年に創業され、将来の上場を可能にするために建設業を手掛ける株式会社麦島建設、不動産業を手掛ける株式会社ユニホー、生活支援を手掛ける株式会社ライフポート西洋及び西洋ハウジングの純粋持株会社としてZENホールディングスが2004年1月に設立されました。
2011年には池田建設株式会社と資本業務提携を、2016年には大成住宅株式会社がグループ会社の株式会社ユニホーと資本提携を結び、2018年にはプロップテック株式会社を設立して、ZENグループを成長させていきました。
ZENホールディングスの事業領域
ZENホールディングスでは、人々の生活の三大要素である衣食住の「住」に特化した3つの事業領域を基盤に、各グループ会社にて住まいや生活に関する事業を展開しています。
生活支援
生活支援部門では、マンション管理会社の株式会社ライフポート西洋にて安心して快適に生活できる賃貸マンションを提供しています。
賃貸マンションをはじめ、ビルや施設などの管理実績があり、ホスピタリティ溢れるサービス精神と専門コンサルティングサービスによって心のこもったマンション管理を行っています。
また、株式会社ユニホーオアフクラブカンパニーにて、学童保育や幼児教室、スイミングスクールなどの総合フィットネスクラブを運営しており、子供たちの心身の健やかな育成にも貢献しています。
さらにハワイにLife Port Co.,Ltd.を設立し、会員数5,000人を超えるハワイNo.1のスポーツ施設の運営も行うなど、日本国内外で人々の健康をサポートしています。
不動産
不動産部門の株式会社ユニホーでは、自社ブランドであるユニーブルシリーズをはじめとした分譲マンションや、戸建住宅の販売、不動産仲介、賃貸管理、建設、リフォームなどを手掛ける「住まいの総合企業」として、顧客のライフスタイルに合わせたサービスを提供し、心豊かな生活や喜びを生み出しています。
また、株式会社ユニホーにてPPP/PFI事業※に取り組んだり、フィリピンに子会社を構えて海外でもマンションやビル等の不動産管理を行ったりしています。
そして、プロップテック株式会社では、金融とITで暮らしにイノベーションをもたらす事業を展開し、不動産分野におけるIoT導入に取り組み、そこから得られるビッグデータを活用した新たなサービスを創出しています。
PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)とは、行政と民間事業者が連携して公共サービスの提供を行うスキームのことで、そのPPPの代表的な手法の一つである公共施設等の建設、管理、運営等を民間の資金やノウハウを活用して行うことをPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)と言います。
建設
建設部門では、居心地の良い安心・安全な住まいづくりで人々の心を豊かにすることをモットーに、複数のグループ会社で事業を展開しています。
株式会社麦島建設では、マンションや戸建て住宅から高齢者施設、商業施設、公共施設まで幅広い建築物の施工実績があり、株式会社辰では、デザイン性の高いこだわりの戸建住宅や店舗等を数多く手掛け、グッドデザイン賞等多数の受賞歴があります。
また、池田建設株式会社では建物リニューアル事業を展開し、マンションやビルの他に薬師寺等の伝統建築の再建も手掛け、大成ビルド株式会社では、理想の創造と遊びを設計した戸建住宅の建設やリフォームを手掛けており、建築物や仕事に対する姿勢は「よく働き、よく遊ぶ」という社風にも表れています。
そして、株式会社ユニホーアカデミアカンパニーでは店舗の内装デザインや施工を手掛け、最適な空間の創造に努めています。
熱海土砂災害における土石流起点の盛り土との関係性
静岡県熱海市にて、2021年7月3日に大規模な土砂災害が発生し、地元住民や建物に大きな被害をもたらしました。
ZENホールディングスについて調査していると「土石流」「盛り土」「熱海」等のキーワードが表示されており、一部のSNSやブログ記事ではZENホールディングスが土石流の起点となった盛り土と関係があるのではないかといった内容が見受けられています。
こういった口コミや記事は、ZENホールディングスの創業者兼元社長である人物が盛り土のあった土地の所有者であることが要因となって書かれているようですが、土地は元社長個人が所有していたものであり、法人であるZENホールディングスとの関係性は見当たりませんでした。
さらに盛り土を行ったのは土地を以前所有していた別の業者であり、ZENホールディングスでは一刻も早い復旧を願っています。
民間人からも評判の伊豆山研修センター

ZENホールディングスは研修施設として、静岡県熱海市伊豆山に伊豆山研修センターを所有しています。
大研修室と6つの小研修室があり、企業研修、会議、セミナー、ゼミ合宿など様々な用途に使用できると評判が高く、過去には熱海断食道場長指導のもと、伊豆山研修センターにて特別断食合宿が開催されていました。
また、伊豆山研修センターは宿泊施設やセミナー会場として民間人も利用ができ、源泉かけ流しの露天風呂や食事が最高だと口コミでも評判です。
2021年には熱海の土砂災害と新型コロナウイルス感染拡大を受けて臨時休業していましたが、2022年4月より営業を再開します。
ZENホールディングスの業績
ZENホールディングスの決算公告を参考に、過去3年間の業績(単体)をまとめました。
2020年度のグループ連結売上は748億円を突破しており、黒字経営を着実に続けています。
決算 | 売上高 | 純資産 | 総資産 |
第17期(2020年) | 669,227 | 16,027,605 | 16,072,131 |
第16期(2019年) | 1,179,542 | 15,965,582 | 16,050,456 |
第15期(2018年) | 901,000 | 15,376,000 | 16,858,000 |
(単位:千円)
ZENホールディングスはZENグループの純粋持株会社で事業を行わないため、単体では大きな売上は上げていませんが、堅実な経営姿勢が強みで純資産は年々増えており、経営は順調であることが分かります。
やり手と評判のZENホールディングス松瀬賢亮社長について
松瀬賢亮社長は、2020年にZENホールディングス代表取締役社長に就任しました。
名古屋大学で建築を学び、卒業と同時にZENホールディングスのグループ会社である株式会社ユニホーに入社した松瀬賢亮社長は、営業力が評価されて入社から7年で緑営業所所長に、その後も新規事業を成功に導いた主導力が注目されて社内外で評判を集め、38歳の若さで代表取締役社長に選出された敏腕社長です。
若い頃から仕事に全力で取り組み続けてきた一方、私生活では妻と4人の子供がおり、公私共に充実した生活を送られています。
プロフィール
出生:1982年生まれ
出身地:長野県
学歴:名古屋大学社会環境工学科
所属:ZENホールディングス 代表取締役社長
趣味:ゴルフ/読書/YouTube
経歴と実績
松瀬賢亮社長は1982年に長野県にて誕生しました。
2005年には名古屋大学の社会環境工学科建築学コースを卒業し、ZENホールディングスのグループ会社である株式会社ユニホーの開発事業部に新卒入社しています。
株式会社ユニホーでは、分譲営業や開発・流通営業などを経験し、営業力が認められて2012年に緑営業所の所長に就任しました。
所長として在任中に母校の名古屋大学が新たな留学生宿舎を建設するためにPPP/PFI手法による公募を行っていることを知った松瀬賢亮社長は、グループ初の取り組みとなる事業を推進し、PPP/PFI推進室を立ち上げて室長に就任しました。その後、株式会社ユニホーならではのワンストップ事業の強みを上手く提案し、見事落札しました。
2019年にはプロジェクト推進課の課長に就任するなど、そのリーダーシップが評価されています。
そして、2020年に開かれたZENホールディングス取締役会にて代表取締役社長に選出され、現在に至ります。
ZENホールディングスの採用情報
ZENホールディングスでは第二創生期を迎え、上場に向けた事業拡大のための増員として採用活動を行っています。
ここでは、求めている人物像や年収、福利厚生、IPOスタッフの募集要項といった採用情報について紹介していきます。
求めている人物像
ZENホールディングスが求人募集している経理業務では、幅広い業務に主体性や積極性を持って取り組める人物を求めています。
また、社員一人ひとりに対する会社からの期待値が大きく、組織としての役割や責任をきちんと果たせる人材確保により、ZENグループ全体の総合力向上を目指しています。
そのために、経営者や経営幹部になり得る人材や不動産事業にてキャリアがある人材、他の社員を巻き込んで仕事ができる人材など、高い能力を持った人物も求めているようです。
想定年収・福利厚生
2022年3月現在、採用活動を行っている経理の想定年収は330万円~660万円で、連結決算担当の想定年収は460万円~800万円、内部監査やIPOスタッフの想定年収は476万円~726万円です。
連結決算担当は入社後すぐに部下がつくポジションで、内部監査とIPOスタッフは上場に向けたプレイングマネージャーとしての採用のため、年収が高めに設定されています。
また、全ての職種に共通して下記の福利厚生があります。
通勤手当/退職金制度/社員旅行/保養施設/企業年金制度、確定拠出型年金制度/従業員持株会制度/財形貯蓄制度/共済会制度
募集要項
求人情報の一例として、IPOスタッフとして上場準備に携わる総務人事の募集要項を紹介します。
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 | 規程、マニュアル、労務管理体制の整備及び運用、監査法人や証券会社との連携などIPO準備の推進を行います。 |
給与 | 想定年収:476万円~726万円 ※みなし残業代(超過分別途支給)、職務手当、役職手当等を含む |
勤務地 | 本社(東京都千代田区) |
勤務時間 | 8:00~17:00 |
休日休暇 | 夏季休暇/年末年始休暇/慶弔休暇/有給休暇 |
まとめ
以上が、ZENホールディングスの事業や社長の評判、熱海で発生した土石流との関係性を調査した内容です。
調査の結果、熱海土石流の起点となった土地の盛り土とZENホールディングスの関係性は見当たりませんでしたが、一刻も早い熱海市の復興と土砂崩れの原因解明を願っています。
また、ZENホールディングスは創業から半世紀を超える企業であるにも関わらず、社長は38歳という若さで代表就任しており、若手でも実力があれば昇進していける環境であることや、社員の提案を上司や社長が受け入れてバックアップしてくれる体制があることが分かりました。
堅実経営で業績も良く、上場に向けた採用活動を行っているとのことですので、今後も更なる成長を遂げることでしょう。
会社概要
名称 | 株式会社ZENホールディングス(ZEN HOLDINGS Co.,Ltd.) |
本社所在地 | 東京都千代田区五番町10番地 五番町KUビル1階 TEL(03)3221-5001(代表) FAX(03)3221-5003 |
設立 | 2004年1月5日 |
資本金 | 5億円 |
連結売上 | 748億円/2020年度実績 |
グループ人員 | 2,121人(2020年12月現在) |
事業内容 | 次の事業を営むグループ会社の株式を所有する純粋持株会社 グループの経営戦略、経営基本方針、人財戦略および各社の経営遂行の統括・支援 |
代表者 | 代表取締役社長:松瀬 賢亮 |
研修施設 | 伊豆山研修センター 〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山1065-1 |