シニアライフクリエイトは、日本初の高齢者専門宅配弁当として評判の「宅配クック123」など、高齢者の方々を対象にした食事業を行っている会社です。
日本では高齢化と少子化が進み、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)になり、2025年には現役世代(20~64歳)約1.9人で1人の高齢者(65歳以上)を支えなければいけなくなります。
この超高齢化社会がもたらす、雇用や医療、福祉への諸問題を2025年問題と呼び、今後の日本を占う重要なターニングポイントとして注目されています。
高齢者が抱える問題の中には食問題もありますが、その問題に敢然と立ち向かい、高齢者向けの食サービスで大きな成果を上げているのがシニアライフクリエイトです。
本稿では、シニアライフクリエイトの企業理念や事業内容、評判口コミなどを調査して紹介していきます。
また、シニアライフクリエイトの担当者様に取材させていただき、宅配クック123の誕生秘話や社員の評判といった初めて明らかになる情報も紹介していくので、ぜひ御覧ください。
- シニアライフクリエイトの企業理念や事業内容
- 高評価が集まる宅配弁当の評判口コミ
- 評判に対する捉え方と対応策
- 宅配クック123の誕生秘話
- 高齢者専門宅配弁当のこだわり
- シニアライフクリエイトで働く社員の評判
- 今後の新サービスや取り組み
2024/07/29 「「全ては高齢者のために」の想いで感謝状授与」を追加しました。
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シニアライフクリエイトとは
シニアライフクリエイトは、東京都港区三田に本社を置く、高齢者向けの食サービスをメイン事業にしている会社です。
超高齢化社会を迎える日本において、高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」(たくはいクック ワン・ツゥ・スリー)や高齢者施設向け食材卸事業「特助くん」、高齢者向けコミュニティサロン「昭和浪漫倶楽部」といった事業を展開しています。
売上高は、第19期(2017年2月期)の約85億円から第25期(2023年2月期)には約133億円となり、右肩上がりで成長しています。
また、「宅配クック123」メニューのリニューアルも予定され、サービスの質の向上が確実視されるなど、さらなる会社の成長が見込まれています。
企業理念
企業理念は、「健康寿命の伸長こそがご高齢者の生きがいと考え、ご高齢者がいきいきと暮らせる環境づくりを「食」を通じて目指していきます。」としています。
高齢者のためにサービスを開始した会社だけあり、「全ては高齢者のために」という強い想いがあります。
また、経営方針としては、加盟店とは「切磋琢磨しながら信頼関係を構築し共存共栄」し、高齢者施設に対しては「高齢者施設のサポートと利用者の健康と笑顔の為に、安心で効率的な食事システムを提供」することを掲げており、従業員に対しては「企業は人なりの考えから、公正な評価と公平な処遇を行い、社員が働く喜びと誇りを持てる職場づくりを目指す」としています。
「全ては高齢者のために」の想いで感謝状授与
2024年7月、宅配クック123伊東店の従業員が高齢男性の救護に貢献したとして感謝状を授与されました。
宅配クック123では日頃から従業員に対して、宅配先で顧客に連絡が付かなかった場合には家族や警察に連絡するなどの指導を行っています。
今回のケースでは、2日前に届けられた弁当が放置されているのを不審に思った従業員が警察に通報したことで、熱中症などで倒れていた90代の男性の救護に貢献しました。
高齢男性を救い、静岡県警伊豆中央署から感謝状を授与できたのは、従業員一人一人が「全ては高齢者のために」という想いを持って業務に取り組んでいる結果だと言えるでしょう。
事業内容
シニアライフクリエイトは高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」でスタートした会社で、現在の事業も食や高齢者に関わるものばかりです。
中核事業は在宅の高齢者にお弁当を届ける「宅配クック123」です。
そして、それに付随して高齢者施設に食材を供給する「特助くん」、高齢者向けサロン「昭和浪漫倶楽部」、弁当販売店「福み味」、厨房受託サービス「結の台所」、管理栄養士監修の冷凍弁当通販事業「健康直球便」があります。
シニアライフクリエイトの評判口コミ
シニアライフクリエイトのサービスに対し、どのような評判口コミがあるのかを調べました。
いつもの挨拶で安心できる
評判口コミ
配達員の方は、いつも全員がとてもはつらつとして元気な声で挨拶してくれます。
入院してしばらく利用していなかったのですが、退院後に弁当の再配達について連絡すると「食べ物に変化はありますか?」などと聞いてもらえて気にかけてくれているのが嬉しかったです。
ほかにも、定期検査で「栄養のバランス良好」であるとドクターから説明がありますので、安心して完食しています。
「宅配クック123」は一般的な宅配サービスではなく、安否確認サービスを兼ねています。
日頃から挨拶を交わし、相手の体調だけではなく、好みや食べる量なども把握しているからこそ、退院した後の変化、日頃のちょっとした違いなどにも気を遣えるサービスになっています。
日頃からの気配りが嬉しい
評判口コミ
体が動かなくて困ってしまったのですが、ちょうど「宅配クック123」の配達員の方が来てくださって、ケアマネジャーやドクターに電話してくれました。
また、そういった緊急時だけではなく、常日頃から体の具合に気を配ってくれて、本当にありがたく思っています。
今は通院が出来るほどになり、あの時の助けて下さった配達員の方に心からお礼と感謝をしております。
「宅配クック123」の配達員は、ただお弁当を届けるだけの仕事ではないことを心に刻んで仕事をしています。利用者の変化を見逃さず、ちょっとでも違和感があったら必要な関係者に連絡するなど、迅速に対応しています。
その結果、お弁当を届けるだけでなく、多くの高齢者の命までも助ける仕事になっています。
利用者の家族も安心
地震でガスが止まっているのにお弁当を届けてくれて助かりました。
遠方に住んでいる息子も安心していました。
「宅配クック123」では、利用者だけではなく、高齢者の家族にも安心を届けています。
遠方に住んでいてすぐに安否確認がとれないような場合でも、ちゃんとお弁当を届けてくれるというのは非常に心強い存在です。
シニアライフクリエイトの評判口コミまとめ
シニアライフクリエイトのサービスに対しては、利用者だけではなくその家族からも高い評価がありました。
特にメインサービスの「宅配クック123」には高評価が集まっています。
利用者は日々の挨拶だけでも人とのコミュニケーションを感じて、毎日楽しく過ごすことができ、さらに美味しいお弁当で生活が豊かになっています。
また、安否確認サービスとしてはちょっとした体調の変化にも気がついてくれたり、災害時にも心強い味方になったりするので、利用者だけではなく、一緒に住んでいない家族からも感謝の声が多く届いていました。
ネット上の評判に対する捉え方と対応策
ここからは、シニアライフクリエイトの担当者様に取材した内容を紹介します。
まず、インターネット上にはシニアライフクリエイトに対する様々な評判がありますが、それらについてどのように捉えているのか、また、対応策はあるのか、お話を伺いました。
ご担当者様
良い悪いに限らず、まずはご意見をいただけることが非常にありがたいことだと思っています。
ポジティブな口コミをいただいている箇所に対しては、その部分を磨いて伸ばしていけるように、ネガティブな口コミについては、事実をきちんと確認し改善しなければならない点は真摯に対応させていただきます。
また、『宅配クック123』では、加盟店に対して本部のSV(スーパーバイザー)が指導やアドバイスを行っています。
何かトラブルやネガティブな意見があった際も、加盟店のみではなくSVを通して本部も確認の上、対策の考案や改善対応をさせていただきます。
宅配クック123の誕生秘話
シニアライフクリエイトのメイン事業である宅配クック123は、どのような流れで誕生することになったのか、お話を伺いました。
ご担当者様
宅配クック123は、1999年12月に弊社代表の高橋洋が創業しました。
高橋は当時、70代半ばの高齢者が経営しているお弁当屋で働いていました。そこには病院から紹介されて利用していた高齢者が30名ほどいらっしゃって、お弁当屋を利用する前の食生活を聞くと、栄養面において心配な方が多くいらっしゃいました。
その内容は、5個入りのあんぱんを数日にわけて食べている方や、配達料が無料になるよう食べきれなくても1,000円以上の出前を頼み、残りは捨てているといったものでした。
高齢者の方々が以前の食生活に大きな問題を抱え、とても不安なものだったのにもかかわらず、そのお弁当屋は閉店することになってしまいました。
高橋は高齢者の方々に対して閉店を告げることができず、「断ることができなかった」ことをきっかけに、『宅配クック123』としてお弁当販売の事業をスタートすることになりました。
安否確認サービスを備えた高齢者専門宅配弁当
ご担当者様
メインの事業となる高齢者専門宅配弁当『宅配クック123』は、フランチャイズチェーンで全国に約360店舗展開し、高齢者向けに管理栄養士が栄養価を考慮して作成した献立のお弁当を、原則手渡しでお届けしています。
前日17時まで注文やキャンセルを受け付けており、生活スタイルに合わせて曜日別や1日のみの注文が可能です。
また、利用者に異変があった際は、緊急連絡先のご家族やケアマネジャーに連絡をする安否確認サービスを備えています。
サービスにかける社員の想い
ご担当者様
『宅配クック123』は、食事というお客様の日々の生活に直結するサービスです。
その分、最低注文数を設けない仕組みや、栄養価計算、飽きのこない献立作成、食べ残さない分量での提供など、細やかな気遣いや心配りを追求しています。
シニアライフクリエイトの社員としましても、必要とされる方には「是非利用していただきたい」と、自信を持って言えるサービス内容です。
『宅配クック123』が多くの方々に認知され、食事でお困りの高齢者にお弁当をお届けできるよう本部からも加盟店をバックアップしてまいります。
シニアライフクリエイトの高齢者専門宅配弁当のこだわり
シニアライフクリエイトの高齢者専門宅配弁当には、どのような“こだわり”があるのかを調べました。
食事のこだわり
食事のこだわりとしては、高齢者が生活習慣病や低栄養にならないよう、管理栄養士による献立は肉・魚・卵・豆製品・野菜・芋・海藻などから主菜と副菜で構成されます。
そして日々の栄養のバランスを考え、高齢者の活動量に合わせておかずとご飯で500kcal前後になるように献立を作成しています。
また、食べ物として“美味しい”ことも重要であると考え、高齢者の味覚低下も考慮しつつ、必要以上の薄味にならない様に出汁をきかせた料理を提供しています。
そのほかにも、厳選された安心・安全な食材を使い、食べ残しのないちょうどいい量、箸で崩せる程度のやわらかさ、大きさは一口サイズを基準、旬の食材をふんだんに使う、といったこだわりがあります。
容器のこだわり
食事だけではなく、提供する容器にも深いこだわりがあります。
まず、手すりを利用して歩いている方や、杖を使っている高齢者がいることから片手でも持てる軽さ重視の設計です。
また、利便性としては容器の底になだらかな角度と丸みを持たせることで、スプーンですくいやすく食べやすい設計になっています。
開封に関しても、容器四隅の耳部分が開けやすくなっていて、握力が低下したり、リウマチなどで指先が動かしにくかったりする方でも、蓋が開けやすい優しさがあります。
シニアライフクリエイトで働く社員の評判
シニアライフクリエイトで働く社員は会社や仕事のことをどう思っているか、評判を聞きました。
社員の働きがい
ご担当者様
自社のサービスがお客様の生活や喜びにつながっていると感じたときに、やりがいを感じるのではないでしょうか。
電話や加盟店を通したアンケートなどで、お客様ご本人やご家族から「ご馳走の日の献立が美味しかった!」「お弁当の配達をいつも心待ちにしています」「こんな時に声をかけてもらって、助かりました」といった声が本部にも届きます。
店舗フォロー・商品開発・品質管理・物流網の確保・社員を支えるバックオフィスなど、様々な社員の動きが加盟店にも良い影響を与え、お弁当のお届けによって喜びの声をいただけるのだと考えています。
そして、それを励みに業務を行っている社員がとても多いと感じます。
会社への期待
ご担当者様
個人として、正しい評価を受けた上での「自身の成長」や「安定した給与」が得られることと、企業の一員として「社会に対しての貢献」ができること、この両軸での期待をもちながら働いていると感じています。
日々の業務を公平な評価軸で評価され、給与をもらうことがモチベーションや成長につながり、それぞれの社員が納得してストレスのない状態で働ける環境が、組織として全体の能力を高めることに直結します。
また、高齢者が生きがいを持って暮らし続けられる社会の仕組みづくりへの貢献に、期待を持っていると思います。
弊社の商品の栄養バランスや見守り機能を含めたサービスは、高齢者が増加する今の日本にとって必要不可欠なサービスであり、健康寿命の伸長を手助けすることで介護費・医療費の削減へつながる非常に重要な取り組みです。
サービスの普及により、高齢者にとっても若い世代にとってもより良い社会へと変化することを信じて業務を遂行しています。
シニアライフクリエイトの今後の取り組み
シニアライフクリエイトの今後の取り組みをお聞きし、最後に読者へのメッセージをいただきました。
宅配クック123メニューのリニューアル
ご担当者様
現在、お客様によりご満足いただけるよう、献立内容の強化を目的として、『宅配クック123』メニューのリニューアル施策を進めています。
アンケートを行った際の人気メニューや彩り・季節感のある商品の投入、献立サイクルの変更等を実施し、長年ご注文いただいているお客様にも、継続して食事を楽しんでいただけるような準備を行っています。
新メニュー『幸たんぱく食』の販売を開始
ご担当者様
弊社は、高齢者の健康寿命の伸長を目指し、高齢者がいきいきと暮らせる環境づくりのために「食」をメインとした事業展開を行っています。
現在、『宅配クック123』の店舗は全国に約360店舗展開しており、月間約300万食をお届けしています。
ご自身での用意が難しく、食事の配達を必要とする高齢者への提供はもちろんですが、「介護を予防したい方」向けにも目を向けることが健康寿命の伸長につながると考え、介護・フレイル予防を目的とする方向けに新メニュー『幸たんぱく食』の販売を2023年春に開始するなど、日々社会に合わせた変化を続けています。
高齢者が増加する一方、介護人材の減少が見込まれていく中で、企業として社会課題の解決に寄与できるよう、今後もサービス向上の追及や新しい取り組みに挑戦してまいります。
読者へのメッセージ
ご担当者様
「私が家の中で倒れていたようで、鍵がかかったまま受け取りにでてこないことを心配した配達員さんが親族に電話してくれ、駆け付けた親族が私を見つけてすぐに病院へ搬送されました。その後無事退院して帰ってくることができて、本当に感謝しています。」
「庭で転倒して動けなくなって配達の受け取りに出られず、怪訝に思った配達員さんが庭の方までまわって見つけてくれ、すぐに救急車を呼んでくれました。」
こうしたお客様からのエピソードをお伺いするたびに、顔を合わせる機会が多いからこそ感じ取れる変化があり、高齢者の日常に寄り添うサービスの重要性を感じます。
今後も、お弁当の栄養価で身体の健康を維持するとともに、お客様とそのご家族に信頼関係や安心を感じていただけるサービスの提供を心掛けてまいります。
まとめ
以上がシニアライフクリエイトの評判口コミや、メイン事業の高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」などについて編集部が詳細を調査し、また、担当者にお話を伺った結果です。
日本初の高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」は、お弁当に高齢者向けのこだわりが詰まっていて、さらに美味しいだけではなく安否確認サービスも兼ねているので、利用者だけでなく家族も満足感や安心を得ているサービスであることが分かりました。
評判口コミの評価も非常に高く、これからの超高齢化社会において、必要不可欠なサービスになることは間違いないでしょう。
さらに、現状でサービスの評価が高いことに代表の高橋洋さんは満足せず、今後、より細かくきめ細やかな対応をしていきたいと意気込みを語っています。
新メニュー提供やリニューアルもあり、シニアライフクリエイトの今後のサービスに大きな期待が寄せられています。
会社概要
社名 | 株式会社シニアライフクリエイト |
創業 | 1999年12月 |
設立 | 1999年12月 |
資本金 | 50,000千円 |
代表取締役 | 高橋 洋 |
所在地 | ■東京本社 〒108-0073 東京都港区三田3丁目12番14号 ニッテン三田ビル6F ■大阪支社 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町一丁目14番33号 TCSビル1階 |
事業内容 | 高齢者専門宅配弁当「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」 フランチャイズ本部の運営 高齢者施設向食材卸事業「特助くん」の運営 高齢者向コミュニティサロン「昭和浪漫倶楽部」フランチャイズ本部の運営 高齢者施設向厨房受託事業「結の台所」の運営 個人向通販事業「健康直球便」の運営 |
従業員数 | 正社員 118人(2023年2月時点) |