
アキタフーズの現金提供疑惑は本当なのか。疑惑の真相を調査してみるとアキタフーズは日本唯一の生産システムを構築した凄い会社だったということが判明しました。
本稿では現金提供疑惑の真相や進捗詳細、アキタフーズの生産システムの詳細、あの有名アーティストを起用したCMの受賞歴など、たまごの生産量が西日本1位と言われているアキタフーズについて色々と調査したのでご紹介していこうと思います。
食の安全性を気にかけている方なども是非一読していただきたい内容になっています。
興味のある内容から読む!
アキタフーズの現金提供疑惑について
アキタフーズグループの元代表(87歳)による吉川貴盛 元農相への現金提供疑惑がかけられているという話をニュースで見た方も多いと思います。
アキタフーズの岡田大介社長が捜査に全面的に協力するとコメント
この疑惑に対してアキタフーズの岡田大介社長は「社として関知しているものではないが、検察当局の捜査に全面的に協力する」というコメントを発表しました。
現在はあくまでも“疑惑”であり、元代表が個人で動いたことなのか社が関係しているものなのかは分かっていませんが、岡田大介社長が「関知しているものではない」と発表しているので今のアキタフーズは全くの無関与の可能性が高いのではないかと推測できます。
その後の捜査状況について
2021年1月15日には、吉川貴盛元農林水産大臣(70)が元代表(87)から大臣在任中に現金500万円を受け取ったとして、東京地検特捜部が元代表を贈賄及び政治資金規正法違反で在宅起訴しています。
これについて、アキタフーズはただちにコメントを発表。
「前代表の在宅起訴について」として、謝罪とともにコンプライアンス態勢の強化を中心にリスクマネジメント全般の見直しを推進していると発表しています。
今回の件を受け、より法令遵守の精神に則り企業経営していくとのことでした。
その後も現職の自民党参院議員がグループ元代表からの現金受領を認める報道があったり、農水事務次官が元代表の同席する会食に参加していたことが明らかとなるなど、捜査が続いています。
2021年2月25日には、元代表との会食に同席した農林水産省の元事務次官らが、利害関係者からの接待を禁止する国家公務員倫理法に基づく倫理規程に違反したとして処分を受けています。
アキタフーズとは
アキタフーズは1927年(昭和2年)に種鶏・孵化業として創業された会社です。
本社は広島県と東京都の2都県に所在していて、18の事業所やグループ工場を構えています。
アキタフーズの特徴
アキタフーズの特徴は、全国で唯一の生産システムを構築していることです。
一般的には外部委託する工程もアキタフーズでは全て一貫しています。
このシステムを使用していることでお客様に真の安全・安心をお届けすることが可能となっています。
アキタフーズは日本唯一の完全直営一貫システム
先ほども少し触れたように、アキタフーズでは種鶏、孵化、飼料配合や出荷まで全ての工程を一貫生産管理で作業・品質管理を徹底しています。
他にも【一貫生産】を謳っている業者はあるますが、それは【一貫生産=鶏卵生産農場のみ】というところばかりなのです。
次項目にてアキタフーズで行われている、真の完全直営一貫システムを詳しくご紹介していきたいと思います。
完全直営一貫システムの詳細
飼料工場
アキタフーズでは通常外部から買い付ける飼料も自社で製造しています。
飼料原料は全ての成分検査で栄養成分と安全性を確認できたもののみを使用し、抗生物質や薬品類は一切無添加で、アキタフーズ独自の配合飼料で鶏を飼育しています。
2020年2月には近年耕作可能地が拡大したロシアよりトウモロコシを買い付けているのですが、その背景には近い国からの輸入を行うことで物流コストの削減を目論んだものになります。
アキタフーズは「エサづくりはおいしい卵の原点」という言葉を大切にしていて、独自のコンピューター管理でパーフェクトに栄養設計を行った飼料を製造しています。
種鶏農場
「安全・安心・新鮮」な美味しい卵のために、アキタフーズでは卵を産んでくれる鶏のさらに親となる“種鶏”にとてもこだわりをもっています。
アキタフーズが育種改良を繰り返して生まれた「ハイブリッド鶏」は世界で最も高品質とされていて、独自の高レベルな検査を実施し病原体の侵入を防ぐバイオセキュリティを徹底しながら安全な鶏だけを種鶏として迎えています。
ふ卵工場
アキタフーズのふ卵工場では、24時間体制で3週間を目安に大切に管理を行いながらヒナの孵化を待ちます。
このヒナは先ほど種鶏工場で説明した「ハイブリッド鶏」が生んだ有精卵で、種鶏工場からふ卵工場へと移しコンピューター管理したヒナのふ化に理想的な環境で大切に見守っています。
育成農場
ふ化したヒナは育成農場へと移動します。
成鶏になるまでの4か月間、何度も健康診断を実施しながらヒナたちが過ごしやすいよう清潔な環境の元で成長を管理します。
採卵農場
アキタフーズの採卵農場の特徴は窓がないことです。
ウィンドレス(窓なし)の鶏舎にすることで、害虫や野鳥の侵入防止、あらゆる病原体から成鶏を守ることが可能で、時々ニュースにもなる鳥インフルエンザなどの心配もなくなります。
湿度・換気量・光量はコンピューターにて制御していて、常に鶏たちが快適な環境で過ごせるようになっています。
GPセンター
採卵農場で産まれた卵は、人の手に一切触れることなく洗卵・パッキングを行うためにGPセンターへと送られてきます。
アキタフーズでは25段階の独自HACCP(ハサップ)を行っており、この原則に基づき入念な洗浄・消毒を実施しています。
洗卵が終った卵から品質検査が行われ、様々なチェックと選別を行った後にパッケージングラインへと卵を移動させ「厳格仕様」の製品となります。
鶏卵センター
パッキングした卵は食品衛生法で義務づけられた情報と「厳格仕様」のマークを貼り、アキタフーズの自社配送にて温度管理・抗菌仕様のトラックでその日のうちに鶏卵センターへと移します。
そして翌日には店頭に並ぶため、新鮮で安心・安全な高品質卵をお届けしているのです。
出荷
アキタフーズでは出荷も自社の流通システムを構築されています。
輸送・保管・配送・作業従事者について厳密なSEチェックを行い、様々な検査・洗卵・消毒・選別・検卵などを行った卵は【完全直営一貫生産システム】のもと産卵した翌日には店頭に並んでいます。
アキタフーズにて生産した卵は生産工程を全て記録しているので、「トレーサビリティーシステム(食品情報の記録追跡)」を利用することも可能です。
ブランド卵「きよら」をはじめとした商品をご紹介
これまで紹介してきたように、アキタフーズは品質管理を徹底しています。
安心・安全・新鮮を追求する姿勢から生まれた卵は、「きよら グルメ仕立て」に代表されるようにブランド卵として有名です。
スーパーなどで見かけたことがある方も多いかと思いますが、どのような商品があるのか、ご紹介します。
きよら グルメ仕立て
アキタフーズを代表するブランド卵です。
気候・水質・環境に優れた富士山で生産され、品質が高くアキタフーズの自信作です。
生で調理しても美味しいと好評の卵黄は、普通の卵と比較し濃度が高く、人気のポイントとなっています。

ほめたま
自社直営農場から直送される新鮮な「ほめたま」。
見た目は鮮やかな黄色の卵黄で、非常に華やかな印象を受けます。
天然ハーブ配合の飼料で育つことで、見た目だけでなく、同価格帯の卵よりも旨味が強いことが特徴です。

ビィータGOLD
こちらは「きよら」と同じ富士山ポートリー発の卵ですが、ビタミン9種にDHA・EPAが配合されている商品です。
ビタミンAではにら(生)1/2束弱(43g)、ビタミンB1は芽キャベツ(生)10個(105g)と同等など、それぞれで摂ると難しい栄養素をビィータGOLD1個で摂ることができます。栄養が不足しがちな現代人にとって非常にありがたい商品と言えるのではないでしょうか。
しかし、何故このように栄養価の高い商品が生産できているのかというと、それは飼料にスケトウダラ由来の高品質な魚油を使用しているからです。
魚油を飼料にしたら卵が魚臭くなってしまうのではないかと思うかもしれませんが、ビィータGOLDは、その魚臭さを抑える工夫がしてあり、高い栄養価とまろやかな旨味を感じることができる商品です。
また、アキタフーズでは、その他にも「ふじたま」や「星降る高原の玉子」といった個性豊かな商品を生産・販売しています。
アキタフーズのCMが「ACCブロンズ」を受賞!
アキタフーズの商品で皆さんが周知している商品というと「きよら グルメ仕立て」ではないでしょうか。
あのX JAPANのYOSHIKIさんを起用したCMとしてもとても話題となりました。
「きよら グルメ仕立て」のCMは3作品連続受賞
そんなYOSHIKIさん出演のきよらCMが日本最大級の広告賞である【2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS】のフィルム部門にて「ACC ブロンズ」を受賞したのです!
「きよら グルメ仕立て」のCMは3作品連続での受賞となり、「この受賞もひとつの契機として今後もアキタフーズのたまごの魅力を伝えてまいります。」と、アキタフーズのコメントも添えられていました。
オリジナルキャラクター寝冷えネコ(きよニャ)が大人気!
また、アキタフーズでは「きよら グルメ仕立て」のCMで人気を博している寝冷えネコ(きよニャ)のLINEスタンプ&iMessageステッカーのダウンロードや絵本の販売なども行っていますので気になる方は下記リンクよりご覧ください。
寝冷えネコ(きよニャ)のLINEスタンプ&iMessageステッカーなど
まとめ
以上、アキタフーズの調査内容でした。
【完全直営一貫生産システム】のは本当に厳密で、店頭に並ぶまで全く隙がなく安全性の高さを改めて感じることができる内容だと感じました。
元代表による現金提供疑惑の真相もとても気になるところですが、現在はまだ調査中で岡田代表も全面的に協力すると発表していることから、アキタフーズ社としては潔白なのではないかと推測できますが、アキタフーズの信用のためにも少しでも早く解決することを願うばかりです。
現金提供疑惑は気になるとこですが、卵の品質や安全性は間違いないので今後もみなさんの食卓に安心と安全を届けるべく様々な活動を継続して頂きたいと思います。
会社概要
- 会社名 :株式会社 アキタフーズ
- 所在地 :【福山本社】〒720-0814 広島県福山市光南町三丁目7番30号
【東京支社】〒105-0004 東京都港区新橋六丁目14番3号 御成門PREX7F - 代表者 :代表取締役 岡田 大介
- 設立日 :昭和41年10月27日
- 資本金 :9,300万円(グループ全体 3億3,810万円)
- 事業内容:採卵用初生雛、若雌の生産販売・飼料の製造・鶏卵の自家生産、処理販売
- HP :【コーポレートサイト】https://www.akitatamago.co.jp/corporate/
【商品情報サイト】https://www.akitatamago.co.jp/