「動画編集者になるには、何が必要なの?」
「未経験からできる動画編集の方法について知りたい」
「動画編集の仕事の探し方について知りたい」
「どんなキャリアパスで年収アップできるのか知りたい」
といったように、動画編集者という職業が気になっているのではないでしょうか?実は動画編集者は、未経験からでも最低限のツールと編集スキルがあればスタートできます。しかしながら「やめとけ」と言われる注意すべき点もあります。
気になる動画編集ソフトでの作業は、基本の7ステップを踏めれば動画を作成可能です。また案件を獲得するまでのロードマップも紹介していますので、案件獲得の参考にしてください。
本記事でわかることは以下のとおりです。
- 未経験者が動画編集するための7ステップ
- 動画編集者が案件を獲得する具体的な方法
- 動画編集者の年収やキャリアパス
この記事では、動画編集者として成功するための未経験からのはじめ方について解説しています。これから動画編集者を目指したい方は、最後までお読みください。
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動画編集者になるには何が必要なの?
動画編集者はテレビや映画をはじめ、Youtube動画や動画広告、SNS動画などで動画制作をおこなう仕事です。近年ではSNSなどで多くの企業も動画を投稿し活用しているため、動画編集のニーズは高く、幅広く活躍の場があります。
動画編集者になるには、まず以下のものを用意する必要があります。この4つを揃えると動画編集者への第1歩が踏み出せるでしょう。
- 動画編集できるパソコン
- 動画編集ソフト
- カメラなどの撮影機材
- 動画編集に集中できる環境
動画編集できるパソコン
動画編集には、高性能なパソコンが必要です。特に、動画編集ソフトの動画を視聴・編集するには、スペックの確認は必須です。主にチェックしておくスペックは以下のとおりです。
- CPU:処理スピードを決める部品
- メモリ:データを一時保存する部品
- グラフィックボード:映像の画質に関する部品
- ストレージ:データを長期保存する部品
- OS:MacやWindowsのオペレーションシステムの略称
スペックが低いとフリーズや処理落ちが頻発して、作業効率が落ちます。その結果、動画編集に要した時間を時給換算しても単価が低くなってしまうでしょう。そのためパソコンの処理速度は、納品スピードと報酬に直結するためスペックを重視しましょう。
項目 | 最低スペック | 推奨スペック | 4K編集 |
---|---|---|---|
CPU | Core i5/Ryzen 5 | Core i7/Ryzen 7 | Core i9/Ryzen 9 |
メモリ | 8GB | 16GB | 32GB以上 |
グラフィックボード | GeForce GTX 1650 | RTX 3060 | RTX 3070以上 |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 512GB | SSD 1TB以上 |
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro | Windows 11 |
(2025年1月現在)
動画編集ソフト
動画編集ソフトは、動画制作の基礎となるツールです。Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどのプロ向けのソフトから、初心者向けの無料ソフトまでさまざまな種類があります。
副業で稼ぎたいなら、高度な編集が可能なソフトをインストールしておくとよいでしょう。
カメラなどの撮影機材
動画制作は、良い素材集めからはじまります。なぜなら、カメラで撮影した美しい映像や音声素材がないと、高品質な動画を制作できなくなるからです。
したがって、ハイクオリティーな映像を求める方は、スマホカメラではなくデジタルカメラやビデオカメラを推奨します。素材が悪いと編集しても、画質や音質に限界があるため機材にこだわりを持ちましょう。
動画編集に集中できる環境
動画編集は、集中できる環境作りも重要です。リモートワーカーとして活動するには、習慣化と注意散漫にならないための環境作りが欠かせません。
- 静かな作業専用の部屋を作る
- 腰を痛めないように椅子や机を用意する
- 集中しやすいカフェをみつける
- 動画編集のコミュニティーに参加する
などの動画編集に集中できる環境作りが大切です。機材を揃えただけで終わらせないように、モチベーション維持に気を配りましょう。
以上、動画編集者になるためには、動画編集ソフト・パソコン・撮影機材・集中できる環境の4つが重要です。これらの要素が揃うと、動画編集の準備が整います。
未経験者が動画編集するための7ステップ
作業準備ができたら、まず1本目の動画を完成させることが大切です。ここからは、基本的な動画編集に必要な7ステップを紹介します。
- 動画編集ソフトをインストールする
- トリミングやカットする
- 字幕やテロップを入れる
- 動画で流れるBGMを設定する
- サムネイルを作成する
- カラーグレーディングを調整する
- 編集データを書き出してアップする
動画編集の進め方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
動画編集ソフトをインストールする
動画編集には、ソフトのインストールが必須です。Adobe Premiere Pro、Final Cut Proなどのさまざまなソフトがあります。まずは、トライアル版を利用して用途にあうものを選びましょう。
動画編集に慣れてきたら、「Adobe Premiere Pro」のような有料ソフトの購入をおすすめします。なぜなら動画編集においては、ただ撮影映像の切り取りのみでは、クオリティーが上がりにくく低単価になりやすいからです。
例えばAdobe Premiere Proなら、演出を加えるエフェクトやBGMを作り込めるAdobe Auditionとの連携などがスムーズに行えます。プリセットを活用すれば、簡単に演出を追加できるのも魅力です。
このように、本格的な動画制作が可能なことから動画編集で稼ぎたい方に適しています。
トリミングやカットする
不要な動画をカットしたり、時間を調整したりするトリミングやカットは動画編集の基本です。
トリミングとカットとは、余計な動画の一部分を切り取る作業のことです。
例えば、60分の動画の冒頭や不要なシーンを削って40分の動画にするような作業をいいます。カットは、トリミングした動画のさらに不要な部分を切り取る作業です。
特に、複雑な操作がなく初心者でも、すぐに取り組める簡単な作業のひとつです。ですので、まずはトリミングとカットを習得しましょう。
字幕やテロップを入れる
字幕やテロップは、動画の内容をわかりやすく伝えるために重要です。動画編集ソフトのテキストツールを使って、動画に重ねあわせて字幕やテロップを挿入していきます。
作業は簡単ですが、視覚的に伝わり切らない部分を文字で補足する重要な工程です。字幕やテロップの挿入のみの案件もあるので、しっかり習得しておきましょう。
動画で流れるBGMを設定する
BGMは、動画のクオリティーを大きく左右します。悲観的な演出にあわせて悲しいBGM、オープニングムービーに専用BGMを挿入するなど、動画の重要な要素です。
想定している視聴者が好みそうな、音源をみつけて映像に組み込んでいきましょう。Webで配布されている著作権フリーのBGMをダウンロードすれば、作曲や録音は不要なので、まずはここからはじめてください。
ここまでの上記4ステップまでが、動画編集に必要な基本スキルです。この時点で動画編集ソフトの基本操作を習得しておきましょう。
サムネイル画像を作成する
動画編集に慣れてきたら、サムネイル画像の作成法も学んでいきましょう。
サムネイル画像は、ファッション雑誌に例えると表紙のようなものです。視聴者は、まず表示されたサムネイル画像をみて視聴を判断します。YouTubeであれば、検索結果やホーム画面に動画一覧が表示されますので、ここであなたが作成した動画がクリックされるのかが決まります。
もしも、サムネイルが視聴者の心に刺さらないものだと、無視されてしまうので視聴者の目を引く、魅力的なサムネイルを作成しましょう。
Canvaなら、無料版でもサムネイル画像の作成が簡単にできます。好きなチャンネルを参考にして、サムネイルを何パターンか作ってみましょう。
カラーグレーディングを調整する
カラーグレーディングとは、動画全体の色調やコントラストの調整作業です。明るさ、コントラスト、色調などを調整することで、より高品質な動画に仕上がります。
編集データを書き出してアップする
編集が完了したら動画データの書き出しが必要です。なぜなら編集段階のデータでは、そのソフト上でしか再生できないからです。
アップロード先から、推奨されている保存形式で動画を書き出しましょう。そして書き出した動画は、ニコニコ動画やYouTubeなどのプラットフォームにアップロードします。
画質、フレームレートなどの調整により、映像の滑らかさに差が出るため、書き出した動画のアップロード後の検証も大切です。
未経験でも動画編集者として仕事を見つけるための具体的な方法
「動画が作れても本当に仕事を受注できるのか」は、一番不安になるポイントだと思います。未経験者が動画編集者としてスタートしたい場合は、以下のやり方が適切です。
- 何本か動画を作る
- 自分の得意分野を棚卸しする
- ポートフォリオを作成する
- YouTubeチャンネルを開設する
- クラウドソーシングで案件をみつける
まずは、クラウドソーシングでの初受注と初報酬を目指していきましょう。
何本か動画を作る
受注したい企業に、「動画編集者になりたい!」と熱意を伝えるのみでは不十分です。動画編集をはじめるために、実際に動画を作ることが大切です。
クライアントは、あなたにお金を払って依頼するため、あなたの実際の制作物がないとスキルやセンスが分からず報酬を払うに値するのかが判断できません。
ですので、まずは動画を作っていき作品のストックを増やしましょう。作品のストックがあって、はじめてあなたの動画編集スキルを把握できるのです。
自分の得意分野を棚卸しする
自分の得意そうな分野を棚卸ししておくと、より案件を獲得しやすくなります。
なぜなら、好きなことや得意ジャンルの方が動画制作に熱中しやすいからです。その熱意がクオリティーに反映されやすいので、クライアントに選ばれやすくなります。
例えば、ゲーム好きな方はゲーム関連の動画を作成して、ゲームの動画編集者を募集しているメディアに応募した方が高確率で選ばれます。
得意分野とクライアントのニーズがマッチするように、営業前に自分の得意分野を棚卸ししておきましょう。また制作モチベーションにもつながるので、棚卸しは大切です。
ポートフォリオを作成する
制作した動画は、ポートフォリオにまとめていきましょう。
ポートフォリオとは、自分の制作物をまとめたもので、いわば「履歴書」のようなものです。
ポートフォリオの場合は、これまでの動画をまとめたり、使用できる動画編集ソフトを記載したりといったスキルを証明する内容を記載します。
ポートフォリオが必要な理由は、企業側がポートフォリオをみることで、あなたのスキルを判断できるからです。発注前に実力を把握できるため、納品物が微妙だったというミスマッチを防げます。そのためポートフォリオは、就活の履歴書と同じです。動画編集で稼ぐために作成が必須なので、丁寧に作り込みましょう。
ただ、「初心者だから実績がない」と感じる方が多いと思います。このような方は、以下の情報を記載しておくと採用されやすいでしょう。
- 動画編集者のプロフィール
- 自主制作した動画
- 自分のYouTubeチャンネル
- 使用経験があるソフト名
- 連絡可能なツール名
制作に迷っても副業動画を視聴したり、動画編集で活躍している方のZoomセミナーが開催されていたりと学ぶ手段が豊富にあるので、うまく活用してください。
YouTubeチャンネルを開設する
YouTubeチャンネルを開設することでアピールポイントを増やせます。その理由は、チャンネル自体が信用の担保になるうえに、アウトプットする機会が増やせるからです。
例えば、YouTubeに動画をアップロードするとチャンネル登録者数や再生数が伸びていきます。チャンネルのクオリティーは、クライアントにとって動画編集スキルを図るバロメーターになるのです。それに、コメントが増えるとあなたの制作モチベーションにつながります。
アウトプットの場としても、営業ツールとしても動画プラットフォームでの投稿がある方が有利といえます。
クラウドソーシングで案件をみつける
ポートフォリオが完成したら、副業案件に応募していきます。まずは、クラウドソーシングで低単価案件を探していくのがよいでしょう。低単価案件を受注してから、実績を積み上げたあとに高単価案件を取得する方が現実的です。
クラウドワークスやランサーズなどのサイトで、「動画編集」と検索すると、たくさんの案件が出てきます。しかし、急に高単価を目指しても実績が少ないため、受注率がかなり低いでしょう。運よく仕事が入っても、継続につながらずに契約終了することも少なくありません。ですから初心者の方は、実績を積み上げてから徐々に単価をアップしていきましょう。
初案件は、以下の当たり前のことを守って業務に取り組んでください。
- 納期を守る
- クライアントへの返事を確実に行う
- テロップの誤字をなくす
- フィードバックを受けたら改善する
- 納期が遅れそうでも音信不通にしない
クラウドソーシングでの応募方法
まずは、クラウドソーシングにてクリエイターとしての登録作業を完了しましょう。
プロフィールには、以下の情報を記載しておくと有利です。
- 依頼するベネフィット
- 職歴や動画編集の実績数
- 得意ジャンル
- なにが得意なクリエイターなのか?
- ポートフォリオのリンク
- 修正対応できる回数
などプロフィールが充実していると、クライアントの第一印象がアップします。
クリエイター登録が完了したら、検索画面で案件を探して応募していきます。
募集内容にクライアントが記載している、アンケートの質問内容に答えていき、かつ運営メディアに貢献できるメリットを提案しましょう。
提案内容に合意が取れれば、契約成立ですので仕事をはじめましょう。
動画編集者の年収はどのくらい?
動画編集者の平均年収は約418万円です。 これはあくまで平均値であり多くの場合は、333万円から396万円の水準で推移しています。ただ少数派の高収入の方は、776万円を超えています。そのため経験やスキルを積み重ねて、高い評価を得ることができれば収入アップも期待できるでしょう。
- 動画編集の高いスキルを身につける
- 特化した自分のスキルをアピールする
- 実績を積み重ねて信頼を獲得する
- ディレクターになる
などのポイントを意識しながら、動画編集でキャリアアップしましょう。
データ参照元:求人ボックス給料ナビ
動画編集者としてのキャリアパス 動画編集者の年収を上げる方法
ここでは動画編集者には、どのようなキャリアパスがあるのかをまとめています。
- 映像制作会社に就職
- ジャンルに特化したスペシャリスト
- ディレクター
- フリーランス
- 副業ユーチューバー
ぜひ、年収アップの参考にしてください。
映像制作会社に就職
正社員としてキャリアアップしたいなら、映像制作会社に就職するのがおすすめです。なぜなら映像制作会社では、さまざまな種類の動画制作に関われる職種だからです。
例えば、CMやミュージックビデオ・企業のプロモーションムービー・Web広告用のムービーなどの制作に携われます。
制作過程で動画編集スキルはもちろん、企画段階から携わることで、動画制作全体のプロセスを理解することができるでしょう。したがって映像制作会社は、動画編集に関わる幅広い経験が積める、やりがいある職場といえます。
ジャンルに特化したスペシャリスト
動画編集でキャリアアップしたいなら、特定ジャンルのプロになるのがおすすめです。特定のジャンルに特化していると、その専門分野に強くなり競合との差別化を図れます。
例えば、資産形成や投資などお金のジャンルに特化することで、ほかの動画編集者との競争の優位性を獲得できます。そうなると、お金専門の企業や動画配信者から、オファーが来やすくなり専属の動画編集者として活躍できるでしょう。
ディレクター
個人の動画編集者としてのポジションから、チームをまとめるディレクターにキャリアアップできると年収が上がります。
これまでのように動画をひとつひとつ編集するのではなく、動画編集者の採用や台本作成、スケジュール調整などの総合的な役割を担います。つまりディレクターは、チームをまとめて全体のプロジェクトを成功に導くリーダーシップが求められます。
映像制作の大きなプロジェクトを一手に引き受けられるほど、高収入を目指せるでしょう。
フリーランス
動画編集の経験を積み上げた後には、フリーランスとして独立することも可能です。その理由は、会社や副業での十分な実績と信頼があれば、取引先の確保ができるからです。
取引先からの信頼があれば、自分の好きな時間に好きな場所で仕事を受けることができます。また、個人の動画配信者からも仕事を受けられるでしょう。
フリーランスになるためには、ある程度のスキルと営業力が必要ですが、自由に活動できるというメリットがあります。ただ収入に関しては、正社員と比較して不安定な傾向にあるため、半年〜1年分の生活防衛資金を貯蓄したうえで独立することを推奨します。
副業ユーチューバー
動画編集スキルを活かして、自身のYouTubeチャンネルを伸ばすのもひとつの選択肢です。なぜなら、動画編集のスキルを活かしたYouTubeチャンネルで人気が出れば、広告収入を得られるからです。また、思わぬアクシデントから動画編集のお仕事が減った場合でも、金銭的ストレスが減るのも魅力です。
チャンネルを伸ばすためのマーケティング力や知識が身に付くため、ほかのキャリアアップにも有利に働くことでしょう。
YouTubeで活躍するための動画編集のコツ
さまざまなキャリアアップがありますが、YouTubeで活躍している配信者から仕事を受けたいという方が多いと思います。
そこでYouTube向けの動画編集者として活躍するためには、どのようなスキルが必要なのかについてまとめました。ぜひ、参考にしてください。
不要なシーンをカットする | ・不要なシーンをカットして、テンポよく動画を進行させる ・視聴者に不快感を与える内容はカットする |
テロップの効果的な使用 | ・1画面あたり12~20文字程度で入力する ・配置や色に注意を払い、背景に合わせて調整する ・形、色、大きさ、位置、表示時間、動きの6つ軸で捉える |
オープニング | ・動画の冒頭を作り込み視聴者の興味を引く ・オープニング用のオリジナルロゴをillustratorで作成する ・After Effectのソフトでオリジナルアニメーションを作る |
情報整理 | ・台本の内容を理解したうえで動画を制作する ・スプレッドシートで参考にしたいサムネイルを集めておく ・ライターが作成した台本に沿って動画を制作する |
動画編集ソフト | ・Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどの有料ソフトを使いこなす ・ソフトのショートカットを覚える ・ソフトで使えるエフェクトを使う ・チャンネルのジャンルやテーマにあわせて制作する |
動画の撮影 | ・さまざまなカメラアングルを学ぶ ・ライティングを調整する ・使うカメラを変えてみる ・撮影にバリエーションを持たせ、視聴者を飽きさせない |
チャンネルのテーマとの一貫性を持たせる | 仕事を請け負うYouTubeチャンネルのテーマと配信者のイメージや話題にあわせた動画を作る |
動画編集者になるためのスクール選びのポイント
動画編集者になるなら、ITスクールに通うのがおすすめです。動画編集スクールでは、未経験でも学びやすいカリキュラムが体系的に作られており、最短距離でスキルアップできます。スクールでは動画編集のプロから指導があるため、ポートフォリオ作成や案件獲得方法なども学べるので初案件を受注しやすいのもポイントです。
スクールに通うことで、独学で遠回りせずに短期間で学ぶことができて、かつスムーズにプロの動画編集者への一歩を踏み出せるでしょう。
なおスクール選びの際には、以下のポイントを意識してください。
スクール選びの際に確認すること
- 料金がいくらかかるのか?
- 受講期間はどれくらいなのか?
- 学習内容は学びたいソフトなのか?
- サポート体制は万全か?
- 通学かオンラインなのか?
- 口コミ・評判は良好か?
- 卒業生の実績があるのか?
- 無料体験会に参加した際の印象は?
また、費用が安すぎるスクールにも注意が必要です。講師がアルバイトだったり、案件獲得までのサポートがなかったりと、実用的なスキルが身に付かないかもしれません。したがって、安さのみを判断材料にしないようにしましょう。
入校するなら、口コミや講師の実績なども併せてチェックしてからでも遅くはありません。
動画編集者はやめとけといわれる4つの理由
「動画編集者はやめとけ」といわれる理由について解説していきます。やめとけといわれる理由と肯定的な意見を知ることで、あなたが動画編集に挑戦するべきなのかがわかるでしょう。
市場のライバルが多いから
市場のライバルの多さが「やめとけ」といわれる理由のひとつです。その背景は、誰でもスマホで動画を作れる時代になり、動画市場が伸び続けていることにあります。実際にYouTubeやTikTokなどの動画コンテンツの需要が増えたと同時に、動画編集を仕事にしたい方が増えています。
そのため、他の編集者との競争が激化していることが「やめとけ」といわれる理由のひとつなのです。
高いスキルが求められて習得が難しいから
動画編集を学べるスクールや無料動画が多いのですが、プロとして活動を続けるには高いスキルが求められます。そして習得に困難が伴い「やめとけ」といわれがちです。その背景は、動画編集ソフト以外にも、さまざまな知識や技術が求められることにあります。具体的には、以下のようなスキルが必要です。
- 動画編集
カットやトリミング、テロップ挿入、画質の調整、BGMや効果音の挿入、色調補正、サムネイル作成、エフェクト合成など - ソフト・アプリ利用
Adobe Premier、Photoshop、Canva、ゆっくりムービーメーカー - 企画構成
企画・構成、素材の選定力、台本の流れに沿った動画作り - デザイン
タイトル、キャプション、エフェクトなどのデザイン
したがって、高いスキルを身につけるには時間とアウトプットが必要です。また、趣味の動画とは異なり、ユーザー目線の動画を作成する企画や構成力が求められます。
収入が不安定だから
フリーランスの動画編集者は、定期的に案件が入るタイプの仕事ではないので、収入が安定しない場合があります。
その背景には、営業件数や実績、スキルによって収入が大きく上下することがあります。クライアントの動画配信の終了から、仕事が激減することもあるでしょう。
そのため、高いスキルや営業力がないと生計を立てることが難しいため「やめとけ」といわれているのです。
体力的にも精神的にもきついから
動画編集の仕事は、体力的にも精神的にも負担が大きいといわれています。1本作るのに6〜9時間以上もパソコンで作業するため、目が疲れたり、腰を痛めたりする可能性があります。クオリティーを追求しすぎて、さらに時間が掛かる方もいます。さらには、理不尽な納期やクライアントからの修正などから、ストレスを感じることもあるでしょう。
このように動画編集で生計を立てるために、体力や精神を消耗している方がいる方がいて「やめとけ」といわれているのです。
一方で動画編集には、以下の肯定的な意見もありました。
- 市場規模の成長・拡大が見込める
- スキルは数ヶ月で身につけられる
- 動画コンテンツが好きなら仕事を楽しめる
- フリーランスとして自由に働ける
ABEMA関連事業などを行っている株式会社サイバーエージェントの調査を引用すると動画広告市場は、今後以下のように拡大していくと予測しています。
2022年の動画広告市場は、昨対比133.2%の5,601億円に到達
2023年には7,209億円、2026年には1兆2,451億円に達する見込み
したがって、現状のライバルが多いとしても、需要が伸び続けることを考えると参入する余地は十分にあると推測できます。