サンウェルズは、福祉サービスを提供する会社で、特にパーキンソン病専門の介護施設「PDハウス」が評判になっています。
「PDハウス」のサービスは、神経内科の専門医による訪問診療やパーキンソン病特化のリハビリプログラムなど、これまでにはなかったパーキンソン病に特化したものとなっていて、難病を患う患者やその家族から高い評価を受けています。
本稿では、サンウェルズの経営理念やPDハウスの概要・評判口コミなどを編集部が調査して紹介していきます。
また、サンウェルズの担当者様に直接取材して、評判口コミに対する考え方、サービスの誕生秘話、満足度向上のための取り組み、今後の展開なども聞くことができました。
サンウェルズとPDハウスについてサービスや考え方などが非常に詳しくわかりやすくなっているので、ぜひ御覧ください。
- サンウェルズの概要・理念
- PDハウスの評判口コミ
- ネット上の評判に対する会社の対応
- サンウェルズとPDハウスが生まれたきっかけ
- サービスに対する社員の想い
- 顧客満足度向上のためにしていること
- サンウェルズ社員の働きがい
- 新事業の展開やSNSでの情報発信について
興味のある内容から読む!
サンウェルズとは
株式会社サンウェルズは、東京と金沢に本社を置き、パーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を全国展開している会社です。
もともとは金沢で現代表の苗代亮達さんによって創業され、介護認定を受けた方の家にバリアフリー工事を行う工務店・株式会社アイテムや、デイサービスを運営する株式会社ケア・コミュニケーションズ等が前身となっています。
メイン事業である「PDハウス」は2018年に開始され、2030年までの開設予定の施設も数えると、日本全国で140箇所以上の展開を目指しています。
また、創業地の金沢を中心に、有料老人ホームの運営、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の運営、通所介護(デイサービス)の運営、居宅介護支援、福祉用具貸与、加圧トレーニングといった事業を提供しています。
経営理念
サンウェルズの経営理念は「自らが輝き、人を元気にする」です。
「自らが輝き」とは、誰かを元気にするためには、スタッフ全員が健康で元気に働く環境が大事だという考えです。
そのため、会社としてウェルビーイング(Well-being=個人や会社が幸福で、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態)の向上を目指しています。
そして気持ちも体も満たされたスタッフが働くことで最高のサービスを提供し、患者さんやお客さんを元気にしていくことを理念としています。
もともと「サンウェルズ」という社名には「太陽のように明るく、ウェルフェア(福祉)を提供する仲間たち」という意味が込められています。
創業者は、介護施設の運営を通じて待遇面や職場環境の不備で介護スタッフが疲弊してしまっている現場を目の当たりにし、スタッフが働きやすい職場環境を創り、地域にまだないより良いサービスを創っていくことを第一としています。
パーキンソン病専門介護施設(PDハウス)について
PDハウスは、日本初のパーキンソン病の方に特化した介護施設です。
パーキンソン病は症状が進行し、重症度がⅢ度になると歩行障害や姿勢反射障害の症状が発生します。そしてⅣ度になると自力での生活が困難になり、Ⅴ度になると一人で立てなくなって車椅子に頼るか、寝たきりとなって全面的介助が求められます。
進行性であるパーキンソン病のケアには適切な服薬と継続的なリハビリテーションが大切です。
そのため、PDハウスのような専門施設は非常に重要になります。
具体的には、神経内科専門医と連携し、専門の医師が訪問診療を行います。また、PDハウスの看護師・介護・リハビリ職員とのチーム医療体制を築いて、専門的な治療を施しています。
そのほかにも、神経内科の専門医が監修したパーキンソン病に特化したリハビリプログラムや、パーキンソン病において重要となる薬剤コントロールを可能にする看護師による24時間対応もPDハウスの特徴です。
サンウェルズ(PDハウス)の評判口コミ
サンウェルズが運営しているパーキンソン病専門の介護施設「PDハウス」について、利用者や入居予定者からの評判口コミを調べました。
24時間体制が大事
評判口コミ
パーキンソン病は、夜に寝れなかったり、痛みがあったりするので、看護師さんが常駐する24時間医療体制は本当に助かります。
スタッフの人数も十分足りていて、24時間体制といっても現場が疲弊している感じもありません。
看護師が常に対応することで、細かな症状の変化や副作用の状況も適切に把握することができます。医療処置も施設内で提供できるため、安心して暮らすことができます。
見学時にリハビリの充実ぶりが目についた
評判口コミ
家の近くにある施設を見学させてもらいました。
個別・集団リハビリを各階でやっていて、リハビリが充実していることがわかりました。
利用者の方も、たくさん参加していて、リハビリって辛いイメージがありましたが、活気があって家族を安心して預けられると思いました。
PDハウスのリハビリプログラムは神経内科の専門医監修で完成したものです。入居後には入居者一人一人とアセスメントを行い、それぞれの症状、状態に合わせたリハビリが行われます。
生活を楽しむ余裕があるのが良い
評判口コミ
お薬とかリハビリも大事ですけど、楽しく生きていくうえでのサービスが考えられているなと感じます。
食事も美味しいし、買い物ができる移動スーパーが来てくれたり、理美容のサービスがあったりと、入所前の楽しかったことをPDハウスの中でできるのは最高です。
PDハウスの理念としてお客様の「心」を元気にしたいというものがあり、体の不都合を治すだけではなく、楽しく輝いて生きるための工夫があちらこちらにあります。
サンウェルズ(PDハウス)の評判口コミまとめ
サンウェルズ(PDハウス)の評判口コミは、入居者、そしてその家族からも好評なものばかりでした。
ここまで高い評判を得られているのは、医療機関と連携しながら各サービスが考えられ、どの患者さんにも適切な対応ができているからこそです。
また、入居者の生活の質の向上も考えられていて、神経内科の専門医の診察やリハビリ以外にも、様々なサービスで日々の生活を楽しいものにしています。
だからこそ、入居者は入居前と変わらず人生を楽しむことができ、その様子を見た家族の方も安心して大事な家族の介護をPDハウスに託すことができています。
ネット上の評判口コミについて
ここからは、サンウェルズの担当者様に取材した内容を紹介します。
サンウェルズやPDハウスに対するネット上の評判口コミについて、ポジティブなものやネガティブなものがありますが、どのような捉え方をしていますか?
評判口コミの捉え方
担当者様
口コミに関しましては会社に対しての貴重なご意見であると考えております。
ポジティブな口コミに関してはとても励みになりますし、ネガティブな内容に関しましても真摯に受け止め、改善を行うことにより今後弊社の強みに変えていけるよう関係各所との連携強化に努めていきたいと思っております。
口コミや情報を元に改善を実施
担当者様
改善が必要なものに関しましては、情報を元に改善をしていけるよう社内検討を進めていければと考えております。
なお、口コミではございませんが、新規施設開設の際に現場スタッフからもらった情報を元に、仮眠室の増設や事務所スペースの拡大などの改善を実施しております。
サンウェルズ(PDハウス)の誕生エピソード
介護や福祉サービスを提供するサンウェルズという会社と、そのメイン事業である「PDハウス」はどのような想いやきっかけがあって誕生したのか聞きました。
創業目的
担当者様
弊社代表の苗代自身が大病を患った経験を持ち、病気や障害を持つ高齢の方に「自身の長い入院経験が役に立つのではないか」と思ったことから、介護業界を選択しました。
最初は、介護認定を受けた方のご自宅に手すり設置などのバリアフリー工事を行う、バリアフリー専門の工務店株式会社アイテムを1999年12月に起業しました。
続いて2006年には株式会社ケア・コミュニケーションズ(現:株式会社サンウェルズ)を創立し、有料老人ホームやグループホーム、石川県で初めての古民家デイサービスなどの介護施設の運営を開始します。
その後2011年になって介護施設運営会社3社を吸収合併し、現在の株式会社サンウェルズへ商号変更しました。
さらに、2018年に現在の主幹事業となる『PDハウス』を開始し現在に至ります。
PDハウスの誕生秘話
担当者様
代表の苗代は事業を行う中で人と同じことよりも、まだ世の中にない新しい価値を提供することに重きをおいていました。
当時の運営施設利用者様の中には、パーキンソン病の方が30名ほど入居されており、どの方も施設に入ると病状が悪化することに疑問を抱きました。
また、苗代自身が闘病した病気が、腎臓の専門医と出会って回復したことから、専門医の重要性を強く意識し、パーキンソン病に特化した施設があればもっと自分らしく人生を楽しめる方が増えるのではないかと考えました。
神経内科の専門医が訪問診療してくれるパーキンソン病に特化した施設が国内外になく、世界的に認められる可能性があると思い、専門のドクターと一緒にサービスを考えていくことになりました。
その後、2018年6月に、石川県の「太陽のプリズム白山annex」内にパーキンソン病専門フロア「リライフ白山(現:PDハウス白山)」を開設したのを皮切りに、日本全国への出店を続けております。
サービスにかけるサンウェルズ社員の想い
PDハウスのサービスについて、サンウェルズ社員の想いはどのようなものがあるのでしょうか?
パーキンソン病のケアにおける「プロ」を目指す
担当者様
PDハウスはパーキンソン病に対して本気で向き合っていける施設です。
パーキンソン病はいわゆる難病ですが、発症が60歳以降の場合、寿命は普通の方と変わらず、天命を全うできると言われています。ただし、そのためには適切な治療が必要となり、患者様は長い期間病気と向きあっていかなければなりません。
病気を理解してもらえないことは患者様にとって非常にストレスになります。
PDハウスでは全職員が病気を理解できるように神経内科の専門医監修の社内資格制度を整備しているほか、大学病院との連携により職員が専門知識を学べる環境を整えております。
PDハウスは全入居者様がパーキンソン病のため、知識を活かしてパーキンソン病に自信を持って関われるプロ人材を育成することができています。
難病に向き合い、施設で働くことは、最初は誰もが不安かもしれません。しかし知識を付け、自信を持って入居者様に関わることができれば、不安がやりがいに変わり、いきいきとお仕事をすることで入居者様の安心にも繋がります。
是非皆でパーキンソン病のケアにおける「プロ」を目指しましょう。
応えられるニーズ
担当者様
弊社では、パーキンソン病により一人での自宅生活が困難となってしまった方や、専門外の施設にて満足行くサービスを受けることができないパーキンソン病でお困りの患者様へ、サービスを提供したいと考えております。
PDハウスは日本初のパーキンソン病専門の介護施設です。
多種多様な疾患の方が暮らす従来の施設とは異なり、パーキンソン病に特化した施設なので、より深いケアを提供できる強みがあります。
難病の障害に向きあう患者様を専門的な医療と看護、リハビリでサポートすることを目的とした介護施設となります。
顧客満足度向上のための特徴的な取り組み
PDハウスでは、顧客満足度向上のためにどのような取り組みを行っているのでしょうか?
担当者様
ご利用者様に満足をしていただけるよう、PDハウスでは以下の3つの特徴的なサービスを提供しております。
①神経内科の専門医による訪問診療
神経内科の専門医による訪問診療で、服薬の管理や症状のコントロールなどの専門的な治療を施設内で行うことが可能です。
②専門医監修のパーキンソン病に特化したリハビリプログラム
神経内科専門医が監修したリハビリプログラムを準備し、一人一人の状態に応じたリハビリをPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)が提供します。
③24時間体制での訪問看護
看護師が24時間複数名常駐しているため、服薬の管理や容体急変時の対応などを迅速に行うことが可能です。
パーキンソン病専門施設であるPDハウスでは、ご入居者様に安心して生活していただくにあたり、職員にもパーキンソン病のプロとなってもらいます。究極の目標は、スタッフ全員がプロという、パーキンソン病のスペシャリスト集団になることです。
そのために、「PDライセンス制度」を導入し日々努力しております。
サンウェルズで働く社員の評判
サンウェルズで働く社員の評判として、働きがいや会社に期待することを聞きました。
社員の働きがい
担当者様
パーキンソン病専門施設にて、ここでしかできないケアを実践することで、入居者様のQOLの変化を働きながら実感できます。
またパーキンソン病に関する社内研修に力を入れており、神経内科の専門医によるオンライン研修や順天堂大学病院ICTレクチャー研修などを幅広く実施しておりますので、働きながらパーキンソン病に関する知識を深めることが可能です。
このような環境の中でパーキンソン病のプロフェッショナルとして成長することができます。
さらに2030年までに140施設の開設を目指しており、ポストチャンスも今まで以上に多くなってくるかと思います。キャリアアップを目指したい方において新規施設の開設は非常にチャンスになるかと思います。
会社に期待すること
担当者様
現場で活躍をされている社員の方において、待遇改善の点については特に期待感をもっていただいているかと思います。
毎年改善を実施しておりまして、昨年は関東・関西エリアを含む全施設で自家用車通勤可能および、交通費の支給額上限を撤廃し社員の負担を軽減いたしました。また介護職員の賞与アップも実施いたしました。
今後も従業員の方に期待を持っていただけるよう、待遇改善も行っていければと思います。
新たに在宅療養者向け訪問看護事業を展開
新たに始動しようとしているサンウェルズの新サービスがあれば教えてください。
担当者様
新たに在宅療養者向け訪問看護事業を展開いたします。
在宅療養者向け訪問看護事業に関しては、PDハウスが重症度Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの方を入居受け入れ対象としておりますが、こちらに含まれない重症度ⅠとⅡの方、まだ病気になったばかりの方々も対象となり、在宅でのご利用が可能となります。
パーキンソン病においては早期のうちから専門治療、専門ケアを受けることが非常に重要となりますので、PDハウスで培ったノウハウを在宅療養者向けに幅広く展開できるメリットがございます。
また 現在300名を超えるPDハウス待機者の方々にも早期のアプローチが可能となり、施設への入居をお待ちの間も在宅でケアすることができます。
さらには在宅療養者向け訪問看護により潜在的な施設入居希望者も把握できるということで、PDハウスの運営と訪問看護事業のどちらにも相乗効果があると考えております。
YouTube・Instagramによる情報発信
担当者様
最後に、弊社では公式のYouTubeチャンネル、Instagramなどで日々情報発信を行っております。
YouTubeチャンネルでは施設紹介や職員インタビューなどを公開しており、Instagramでは施設ごとのイベントの様子などを紹介しております。
ご覧になっていただければサンウェルズのことをより深く知っていただけるかと思いますので、是非チェックしていただければと思います。
- YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@-SUNWELS/featured - Instagram
https://www.instagram.com/sunwelsofficial/
まとめ
以上がパーキンソン病専門介護施設「PDハウス」を運営するサンウェルズについて調査した結果です。
担当者様にインタビューさせていただき、会社が生まれたきっかけや、介護サービスを行う会社としての理念などが理解でき、サンウェルズが“人”を大事にする会社だということが分かりました。
実際に、利用者やその家族、働いている社員からの評判口コミも高評価で、理念がしっかりと現実の施策、サービスに結びついていることも確認できました。
今後は新たに在宅療養者向け訪問看護事業を始め、2030年までに140施設の開設を目指しているサンウェルズ。
パーキンソン病の患者さん向けのサービスだけではなく、介護、福祉の業界でこれからのさらなる発展が期待されます。
会社概要
会社名 | 株式会社サンウェルズ |
代表者 | 代表取締役社長 苗代 亮達 |
事業内容 | パーキンソン病専門介護施設(PDハウス)の運営 有料老人ホームの運営 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の運営 通所介護(デイサービス)の運営 居宅介護支援 福祉用具事業 加圧トレーニング事業 |
資本金 | 3,500万円(2024年3月末時点) |
設立 | 2006年9月26日 |
所在地 | 【東京本社】 〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目10-6 PMO浜松町III 9F 【金沢本社】 〒920-0067 石川県金沢市二宮町15番13号 【大阪支社】 〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1丁目1番5号 関電不動産梅田新道ビル10階 【福岡支社】 〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目27-24 博多タナカビル5階 |