しろくま電力(ぱわー)は、グリーン電力を提供することで評判になっている、口コミも良い電力会社です。

二酸化炭素排出量ゼロのグリーン電力を「つくる」・「送る」・「届ける」という自然に優しい電力事業に取り組み、個人と法人向けに電力小売りを行っています。

本稿では、電力小売事業に焦点を当て、プランの内容、口コミ評判、メリット・デメリット、大手電力会社との電気料金比較などでしろくま電力（ぱわー）について紹介していきます。

また、電気料金を安くできる仕組みについても詳しく紹介するので、電力会社を乗り換えようと考えている方はぜひ御覧ください。

しろくま電力（ぱわー）とは？

しろくま電力（ぱわー）は、東京に本社を置く電力会社が提供する電力サービスです。

2016年の創業後は大規模太陽光発電所の開発や設計・施工、運用・管理などを事業としてきましたが、2021年からは電力小売事業にも参入し、2023年からは一般家庭向けの電力供給も始めています。

CO2を排出しない実質再生可能エネルギーで発電された電力を、より安価に提供することで、環境にもお財布にも優しい電力供給を実現しています。

「しろくま」という名前の由来

しろくま電力（ぱわー）を提供するしろくま電力株式会社は、「電力市場価格よりも安い再エネ電力を作る」「蓄電池やその他の技術で再エネの変動電源の不安定さを克服し、安定化した上で社会に届ける」ことを目標に掲げています。

また、社名とサービス名の“しろくま”は、温暖化の進む地球において北極海で氷が融解したり、北極圏の環境が悪化したりすることによって、このままでは絶滅を迎える可能性がある“ホッキョクグマ”から来ています。

「クリーンなエネルギーを電力小売事業で販売し、地球環境に貢献することでしろくまが北極に帰れるように」そのような願いを込めて、しろくま電力（ぱわー）は低価格の電気を個人と法人に向けて販売しています。

環境に優しい実質再生可能エネルギーを提供

しろくま電力（ぱわー）は、グリーンエネルギーに特化した電力サービスです。

グリーン電力は、太陽光や風力、バイオマス（生物資源）といった自然エネルギーから発電されたもので、環境に優しい電力です。

また、非化石証書などの環境価値証書を組み込んだ電気のことを実質再生可能エネルギーと呼び、しろくま電力（ぱわー）はその条件を満たしています。

具体的には、発電の際のCO2排出係数が実質0t-CO2/kWhで、実質的に再生可能エネルギー100%の電気を供給できています。

しろくま電力（ぱわー）は、「再エネを真に価値あるエネルギーにして届ける存在となる」ことを理念としていて、「自ら作って自ら届ける電力会社」を目指しているのです。

しろくま電力（ぱわー）の3つのプラン

しろくま電力（ぱわー）は、個人と法人に向けて3つのプランを提供しています。

低圧と高圧、固定単価型と市場連動型など、電気の使い方によってプランを選ぶことができます。

個人・小規模法人向けのプラン

低圧電力を使用する個人・小規模法人向けのプランは、基本料金・電力量料金・再エネ賦課金・電源調達調整費で電気代が決まります。

基本料金と電力量料金は大手電力会社よりも安く設定しているので、電気代は大手電力会社と比べて最大25％安くなる可能性があります。

また、商店や事務所などで100Vや200Vといった低圧の電気を使っている小規模法人にも、こちらのプランがおすすめです。

法人向けの固定単価型プラン

オフィスビルや工場、ホテルといった高圧の電気を使っている法人向けのプランです。

電気料金は基本料金・電力量料金・再エネ賦課金・電源調達調整費からなり、基本料金と電力量料金は大手電力会社よりも安く、電力量料金は大手が変動するのに対してしろくま電力（ぱわー）は一定です。
そのため、大手電力会社と比べて最大25％安くなることがあります。

電気代削減率の具体例として、東京のオフィスビルは-24.9％、北海道の工場は-22.1％、関西のホテルは-18.8％を達成しています。

法人向けの市場連動型プラン

市場価格をもとに電気代が決まる市場連動型プランも提供しています。

このプランは、基本料金、電力量料金、再エネ賦課金が電気代の内訳です。

一般的な電力プランでは、電気代高騰の大きな要因となる燃料費調整額というコストがかかりますが、しろくま電力（ぱわー）は安く電気を提供するために、燃料費調整額を0円に設定しました。

また、市場連動型プランの良い点は、30分ごとに変動する電力量料金によって料金が変わる点です。

昼間の電力量料金の最安値は0.01円/kWh+手数料であり、ほぼ0円と言えるほど安くなるので、工場やオフィスといった昼間に電気を多く消費する法人に向いています。

実際の電気代削減例としては、中国地方のホテルで削減率-45％、東京のオフィスは-32％、関東のパチンコホールでは-25％と、条件によっては年間で最大45％削減という結果で、大きく電気代削減に貢献できるプランになっています。

しろくま電力（ぱわー）の口コミ評判

しろくま電力（ぱわー）に切り替えたユーザーはどのような評価をしているのか、口コミ評判を調べました。

東電からの乗り換えで電気代が安くなった

大手電力会社と契約していて電気代が高いと困っている方は、しろくま電力（ぱわー）がおすすめです。
また、市場連動型プランであれば燃料調整費が0円で、電力量料金もほぼ0円の時間帯があり、とくにオフィスや工場などで昼間の電力使用量を減らしたくない法人にはうってつけです。

環境に優しい電気会社を探していた

しろくま電力（ぱわー）は非化石証書の活用により、供給する電気の100%を実質的にCO2排出量ゼロの再生可能エネルギーとしています。
また、太陽光や風力発電所の開発・保有により、グリーン電力を生み出し、社会全体のCO2排出量抑制にも貢献しています。

大手と比べて色々お得！

しろくま電力（ぱわー）では不定期でキャンペーンを開催しており、タイミング良く参加できればお得に電気を使うことができます。

しろくま電力（ぱわー）の口コミ評判まとめ

しろくま電力（ぱわー）を使っているユーザーは、「安くなった」「環境に優しい」「キャンペーンでお得になる」など、しろくま電力（ぱわー）のメリットを最大限に感じている方が多くいらっしゃいました。

これらは大手電力会社にはないもので、乗り換えることで満足感を得られたという方がほとんどでした。

しろくま電力（ぱわー）のメリット・デメリット

ここまでの紹介では、「電気代が安くなって、環境にも優しくて」とメリットしかないように思えるしろくま電力（ぱわー）ですが、実際はメリットだけでなくデメリットも存在するので、その内容を詳しく解説していきます。

電気料金が安い

電気料金が安くなるのは、しろくま電力（ぱわー）の最大のメリットです。

ただし、このメリットを享受できるのは特定のエリアや世帯に限られます。

大手電力会社と契約していて電気の使用量が多い場合や、昼間に電気を使うことが多いといった条件に合う場合、最大25～45％という大きな電気代削減が実現できます。

なお、自分の家でしろくま電力（ぱわー）に変えた場合に電気代がどう変化するのか、事前に電気代シミュレーションでチェックすることをおすすめします。

シミュレーションの結果としては、北陸・北海道エリアは特に安くなる可能性が高いです。

また、東京や中部などでも条件次第で安くなることは十分にあり得ます。

光熱費の支払いを一社にまとめられない

しろくま電力(ぱわー)を提供するしろくま電力株式会社は、グリーン電力特化の会社のため、ガスの提供はなく、ガス会社との提携もないので電気代とガス代をまとめることができません。

光熱費の支払いをまとめることにメリットを感じている方や、ガスとのセット割がお得だと考えている方にとってはデメリットになってしまうでしょう。

乗り換えたら本当に安い？大手電力会社と電気料金を比較

しろくま電力（ぱわー）は電気代が安くなることを大きく宣伝していますが、本当に大手電力会社から乗り換えると安くなるのでしょうか。

しろくま電力（ぱわー）では各地域のしろくまプランの料金単価を公開しているので、大手電力会社と電気料金を比較してみました。

しろくまプランの電気料金の仕組み

しろくまプランの電気料金は以下の公式から計算されます。

基本料金
＋
電力量料金（電力量料金単価×1ヶ月の使用量）
＋
再生可能エネルギー発電促進賦課金（再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×1ヶ月の使用量）
＋
電源調達調整費（電源調達調整費単価×1ヶ月の使用量）

料金高騰に備えた措置

市場価格の高騰による電気料金の急激な上昇を抑制するため、しろくま電力（ぱわー）では市場価格が落ち着いている時に料金高騰準備金を積み立て、料金高騰時に半額ずつ還付していく仕組みを導入しています。

料金単価を大手電力会社と比較

しろくまプランの料金単価は北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の9エリアで異なります。

しろくま電力（ぱわー）では、北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、中部電力ミライズ、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力といった各地域の大手電力会社に対し、基本料金、電力量料金、最低月額料金の比較を公開しています。

たとえば、北海道（従️量電灯B）で50Aを契約した場合の基本料金は220円安く、東京（従️量電灯B）での電力量料金は最初の120kWhまでで5.3円安く、関西（従️量電灯A）では15kWhまでの場合最低料金が33.41円安いなど、安くなる条件がひと目で分かります。

しろくま電力（ぱわー）で開催中のキャンペーン

しろくま電力（ぱわー）では、新規契約・乗り換え・既存利用といったユーザーに対してキャンペーンを不定期開催しています。

キャンペーンを利用すれば、お得にしろくま電力（ぱわー）を利用開始できるので、その内容を紹介します。

しろくまDR

しろくまDR（Demand Response）は、市場連動型しろくまプラン契約者限定（高圧・特別高圧の法人向け）のプログラムです。

2023年6月19日から実施されているもので、指定する対象時間帯において1kWh以上節電すると、達成特典として、調整電力量1kWhあたり20円が電気料金から割引されます。

しろくま電力（ぱわー）が、節電が必要だと判断した対象時間帯に節電に協力できた場合、電気料金が割引されるというオトクなキャンペーンです。

節電できなくても、料金が上がったり、電気の提供量が減ったりするといったペナルティは全く無いので、希望する法人は気軽に参加できます。

過去に実施された1ヶ月無料キャンペーン

2023年11月1日から11月30日には、「1ヵ月電気代無料キャンペーン」を実施しました。

これは、一般家庭向けの「しろくまプラン」に新規加入するユーザーを対象としたもので、1ヵ月間電気料金が無料になるものでした。

このキャンペーンでは、2023年11月1日～11月30日の間にWEBで申し込みを完了させ、一般家庭用の電力プランを利用している個人または法人が対象でした。

2024年10月時点では、一般家庭向けのキャンペーンは実施されていません。

しろくま電力（ぱわー）の申し込み方法

しろくま電力（ぱわー）の電力サービスを利用する場合の申し込み方法を紹介します。

まず、しろくま電力（ぱわー）の公式ホームページにアクセスします。
ここで、お申し込みボタンを押せば申し込みページへと遷移して、各種情報の入力ができます。

申し込みページで、使用場所や個人情報・支払い情報を入力、確認してOKならば申し込みが完了します。

なお、しろくま電力（ぱわー）に申し込むにあたって、契約中の電力会社の解約手続きや工事の必要はありません。

まとめ

以上がしろくま電力（ぱわー）について、大手電力会社と比べて安くなるのかどうか、電気料金の仕組みはどうなっているのかなどを詳しく調べた結果です。

実際にしろくま電力（ぱわー）に乗り換えた方は、電気代が安くなったという高評価の口コミ評判を残していました。
また、地球環境に優しいグリーン電力を提供しているという点も、エコや環境問題に興味のある方にとって魅力になっています。

東京電力や関西電力のような、大手電力会社にはないキャンペーンが開催されるのもお得感があり、申し込みが簡単で解約金もかかりません。

電気代を賢く節約したい方は、ぜひしろくま電力(ぱわー)への乗り換えをご検討してみてはいかがでしょうか。