柳田康友さんは、再生医療事業を手掛けるCell Exosome Therapeutics株式会社の代表取締役を務め、複数の会社の代表取締役を兼任する企業家です。これまでの経歴では、代表取締役や取締役といった役員職を歴任し、経営者としての手腕が評判高い人物です。
現在は、Cell Exosome Therapeutics株式会社において、“夢の医療”とも呼ばれる再生医療事業に携わり、再生医療を誰もが受けられる世界の実現に向けて尽力しています。
今回は、柳田康友さんについて独自取材を行い、様々な情報を得ることができました。
本稿では、柳田康友さんの経歴やプロフィールといった基本的なことから、人となりといった深い部分までを紹介し、Cell Exosome Therapeutics株式会社の取り組みについても説明していくので、柳田康友さんがどのような人物で、どういった事業に携わっているかがはっきりと分かる内容になっています。
- 柳田康友はやり手の実業家
- 柳田康友の経済界とエンターテイメント界での経歴
- Cell Exosome Therapeuticsの理念や創業目的
- Cell Exosome Therapeuticsの事業とセミナー
- 社員への想いから見る柳田康友の人物像
- Cell Exosome Therapeuticsの社員の想い
- 求職者と社員からの口コミ評判
- 海外進出を目指すCell Exosome Therapeutics
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柳田康友とは
柳田康友さんは、現在58歳(2023年5月時点)の実業家です。
これまでに、物流・倉庫業の旭インベストメント株式会社や経営コンサルティング業のライトキャピタル株式会社といった会社を立ち上げ、代表取締役として経営手腕を発揮し、起業家や経営者としての能力の高さで知られています。また、ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインで知られる天野喜孝さんの映画初監督作品『DEVA ZAN』や、銀河鉄道物語 劇場版シリーズではエグゼクティブ・プロデューサーを担当し、エンターテイメント界での活躍も目立ちます。
現在は、再生医療事業を手掛けるCell Exosome Therapeutics株式会社(CET)をはじめ、関連会社のMacrobiosis(マクロバイオシス)株式会社、ライトキャピタル株式会社の代表取締役を務め、経営者・企業家として円熟期を迎えています。
プロフィール
- 名前:柳田康友(やなぎた やすとも)
- 生年月日:1964年11月29日
- 出身地:宮崎県
- 現職:Cell Exosome Therapeutics株式会社代表取締役、ライトキャピタル株式会社代表取締役、Macrobiosis株式会社代表取締役
柳田康友の経歴
柳田康友さんは経済界とエンターテイメント界で活躍してきた人物です。
ここでは柳田康友さんの経歴について、これまでに就いていた役員の経歴と、現在就任している役員歴に分けて紹介します。
これまでに歴任した役員経歴
経済界で柳田康友さんの名前が登場するのは、1994年の旭インベストメント株式会社の設立が最初になります。
旭インベストメント株式会社は、物流・倉庫業の会社で、20年に渡って事業を続けた後に2014年に清算しています。
1999年には、アミューズメントマシンの企画・開発、芸能人の肖像を使用した商品の企画・製造などを行う株式会社ジャパンアミューズメントエージェンシーを設立して代表取締役に就任し、エンターテイメント界へも進出しました。
2004年にはアミューズメント業を手掛ける株式会社コモンウェルス・エンターテインメントの代表取締役に就任した後、2005年には株式会社ジャパンアミューズメントエージェンシーの取締役を退任します。
そして、2010年に株式会社コモンウェルス・エンターテインメントの取締役を退任しました。
エグゼクティブ・プロデューサーとしての仕事
エンターテイメント界での仕事としては、2006年の『銀河鉄道物語 〜永遠への分岐点〜』のエグゼクティブ・プロデューサーとしての仕事も手掛けています。
この銀河鉄道物語は、松本零士さんが総設定とデザインを務めた名作『銀河鉄道物語』のシリーズ作品で、「〜永遠への分岐点〜」はTVシリーズとして制作されました。また、2007年に発売されたOVAシリーズ『銀河鉄道物語~忘れられた時の惑星~』でも、 エグゼクティブ・プロデューサーを務めます。
さらに、天野喜孝さんの映画初監督作品『DEVA ZAN』でもエグゼクティブ・プロデューサーとして参画しています。
現在就任している役員経歴
2010年には経営コンサルティングを行うライトキャピタル株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。
1999年から2010年までの11年間はエンターテイメント界での活躍が主軸のように思えますが、2010年からは実業家としての顔が強くなります。
そして2018年にMacrobiosis株式会社の代表取締役に就任し、2019年にはCell Exosome Therapeutics株式会社を設立、代表取締役に就き、安全で画期的な医療をもたらす再生医療に力を注いでいます。
柳田康友が代表を務めるCell Exosome Therapeutics株式会社とは
柳田康友さんが代表を務めるCell Exosome Therapeutics株式会社とは、どのような会社なのでしょうか。
会社がどのようにあるべきかという企業ステートメントについて調べ、創業目的については担当者様にインタビューして詳しい内容を聞くことができました。
企業ステートメント
Cell Exosome Therapeutics株式会社の企業理念や経営理念とも言える企業ステートメントは、『「健康に、生きたい」という願いを、再生医療を通じて叶えたい。』というものです。
今は治療法が確立されていないような難病でも、再生医療なら新しい治療の可能性を開拓することができます。
Cell Exosome Therapeutics株式会社では、赤ちゃんを産んだお母さんから、さい帯(へその緒)を提供してもらい、そこから抽出・培養する「さい帯由来間葉系幹細胞」を使って、新しい治療法を生み出すために日夜研究を続けています。
創業目的
担当者様
Cell Exosome Therapeutics株式会社は2019年4月に設立され、2023年4月には5年目に入りました。
代表取締役の柳田康友をはじめ、再生医療の可能性を信じたメンバーが集まり「安全で品質の高い再生医療を、価格を抑えて提供したい」という思いから、起業に至りました。この思いに共感するメンバーが増え、社員数も30名を超える会社となりました。
再生医療は夢の医療とも言われるように、今後の医療に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
学会などでさまざまな先生方とお話させていただくことがありますが、先生方からは「今後間違いなく再生医療の時代が来る」というお言葉を聞きます。
国内外でも市場規模は拡大していますが、一方で臨床応用には課題も多いので、それらを乗り越え、世界に知られる再生医療企業へと成長するべく、励んでいます。
Cell Exosome Therapeutics株式会社の提供サービス
Cell Exosome Therapeutics株式会社は再生医療の研究会社としてどのような提供サービスがあるのか、担当者様にインタビューしました。
再生医療関連事業を展開
担当者様
私たちは、再生医療を誰もが受けられる治療になることを目指して、再生医療の課題解決に向けた研究や、臨床応用を目指した取り組みを行っています。
CETのさい帯由来間葉系幹細胞は、足の虚血モデルに対し血流改善や血管新生の影響が見られており、現段階では下肢虚血に対する治療効果が期待できるのではないかと思っています。
また、再生医療を誰もが治療として選択できるようになるには、安定的に細胞を提供し、かつ価格面を抑えていかなければならないと考えています。
コストを抑えるためのオリジナルの培養液開発にも取り組み、国立大学との共同研究講座においては大量培養や輸送過程も含めたシステム化を目指しています。
各種セミナーを共催
担当者様
CETのさい帯由来間葉系幹細胞は、2022年に非臨床の効果が学術雑誌「Circulation Journal」に掲載されました。
私たちのミッションである「再生医療で世界へ」という過程においてはまだ通過点なのですが、論文に社名が載ったときはとても嬉しく思いました。
研究成果やCETの細胞の臨床応用への取り組みを紹介するために、これまで第50回日本血管外科学会学術総会 ランチョンセミナー(2022年)、第3回日本フットケア・足病医学会年次学術集会 アーリーランチョンセミナー(2023年)、第53回日本心臓血管外科学会学術総会 ランチョンセミナー(2023年)などの共催セミナーを開催しています。
柳田康友の周囲からの評判
柳田康友さんは個人での情報発信を行っておらず、性格や趣味といった部分に謎が多い人物です。
そこで、柳田康友さんの人となりを知るために周囲からの評判について取材しました。
柳田康友の社員への想い
担当者様
表には見せないですが、社員想いなところがある人物です。
サプライズで社員へ軽食の差し入れをすることがあり、特に、季節のフルーツの差し入れは社員も毎年楽しみにしていて、「今年は去年より早く届いたね」と話したりしています。
そして、年末には社員全員にクリスマスプレゼントが配られます。弊社には派遣社員や嘱託職員も在籍していますが、どのような雇用形態でも分け隔てなく、全員に配ってもらえます。
また、「会って話すこと」も大切にしているようです。
事業の進捗などについて、役員や部長とコミュニケーションを取ることもありますが、現場の担当者と直接話したり質問したりもしています。単なる報連相というより、相手の身振り手振り、表情なども含めて「向き合う」ことを大事にする方だと感じています。
あとは、ボクシングが好きなようで、同じくボクシング好きの社員と一緒に試合を見に行くこともあります。
また、将来的なビジョンとしては、一人ひとりの頑張りに報いる形で還元していきたいという考えを持っています。弊社では将来的に上場も視野に入れていますが、そのときには従業員に自社株を持ってもらうということも考えられているようです。
仕事に対するCET社員の評判
Cell Exosome Therapeutics株式会社で働く社員は、自社の仕事についてどのような評価をしているのか、仕事に対する評判についてお伺いしました。
CETを世界規模の会社へ
担当者様
研究開発や細胞製造の現場からは「家族に自信を持って勧められる安全性の高い製品を作りたい」「再生医療で黒字化を目指したい」といった声が聞かれます。
また、「(CETを)世界をリードする企業に育てる」「(CETが)実現しようとしているものに共感したため入社した」といった思いを持ってジョインした役員やメンバーもおります。
従業員一同が再生医療への期待、可能性を感じて日々仕事に取り組んでくれていると思います。
求職者や社員から寄せられた口コミ評判の捉え方と対応策
Cell Exosome Therapeutics株式会社には、周囲から様々な口コミ評判が寄せられます。その中でも求職者や社員から寄せられた口コミ評判について、捉え方と対応策についてお聞きしました。
不安の声もあるが選考を経て魅力を伝える
担当者様
採用面においては、現状パイプラインについては公開していないこともあり、「(応募前は)開発状況が分からず不安だった」といった声を内定者から聞くこともありました。
しかし、社員アンケートでは「ラボを見学すると研究機器が充実しており、ここで仕事できたら多様なデータが取れて楽しそうという第一印象を持った」「面接のときの役員の熱い思いに共感した」といった声も聞かれたので、選考過程を経て魅力を感じていただけていると思います。
とはいえ、そうしたお声をいただくのも私たちの力不足と反省しています。ステークホルダーの皆様から信頼いただける企業であるよう、一層の努力を重ねて参りたいと思います。
希望者を対象とした会社見学の実施
担当者様
選考を経て、面接までお越しいただく方に関しては、希望があれば会社見学も実施しています。
現場のスケジュールにもよりますが、配属先予定の従業員とのカジュアル面談のセッティングなども行っています。内定を受けて悩んでいたけど、実際に一緒に働く社員と会って就職を決めた、という方も、今では第一線で活躍しています。
会社を見に来ていただけたら、私たちの本気が伝わると思いますので、まずはご応募いただけたらと思っています。
社員向けアンケートでは高評価を獲得
担当者様
社員向けアンケートを実施した際、仕事の充実度は星4つ(5つ中)の回答で、人間関係も同様でした。
そのため、仕事も人間関係も充実しているといった感じですね。
特に、培養士や研究開発チームのメンバーからは、これまで在籍した企業と比較し「上司や役員との距離感が近い」と回答いただいている方が多かったです。
柳田康友率いるCETのミッション
柳田康友さんが代表取締役を務めるCell Exosome Therapeutics株式会社は、具体的にどのようなミッションを持って事業に取り組んでいるのでしょうか。また、今後の展開や求職者へのメッセージを聞くことができました。
再生医療の海外展開を目指す
担当者様
私たちが将来的にやり遂げたいミッションは、CETの再生医療を海外で展開していくことです。
展開の詳細についてここではまだお伝えできませんが、安全性を担保し、患者さんにご満足いただけるものをお届けしたいと思っています。
再生医療がどんなに素晴らしい治療であっても、治療の選択肢にならなければ、患者さんの手に届くような治療にならなければ、意味がありません。弊社の場合、役員や顧問に臨床医もいるため、研究と臨床の連携もあります。ラボだけで終わらせない、患者さんのもとまで届けたい、私としてはそれを見届けたいです。
尚、弊社において血管新生をターゲットとした、さい帯由来間葉系幹細胞を用いた研究が始まろうとしています。その他、ターゲット疾患はいくつかありますが、現在、非臨床試験の評価を待っている段階です。
今後の展開についてまだ詳しくお話できる部分はありませんが、海外市場へと展開する準備も整えつつある、といったところです。
求職者へのメッセージ
担当者様
CETは2023年で設立から4年を迎え、現在は5年目に向かって走っています。
スタートアップやベンチャー企業の生存率は相変わらず高いとはいえない中で、ここまで来られたことは、弊社を支えてくださるすべての方々のお力添えのおかげであり、心より感謝申し上げます。
再生医療業界は新しい業界ではありますが、2021年度の国内再生医療等製品の市場が約69億円とされており、今後も拡大していくと言われています。世界市場は、2040年には12兆円の市場規模になると言われ、国内外ともに成長著しい業界です。
私たちと共に、再生医療で世界に打って出よう!という方は、ぜひご応募お待ちしております。
Cell Exosome Therapeutics株式会社の公式HP
まとめ
以上が柳田康友さんの経歴や評判などについて独自取材した結果です。
柳田康友さんは、経済界とエンターテイメント界という大きく性格の異なる業界で足跡を残してきた多才な人物であることが分かりました。
これまでにメディアやSNSでの露出がなくどのような人物なのかは謎でしたが、今回の取材によって、社員思いで役職の垣根を超えたコミュニケーションを大事にする人物であることもわかりました。
現在は、再生医療の研究を進めるCell Exosome Therapeutics株式会社の代表取締役として、再生医療の海外展開の実現のために日々奮闘しています。
Cell Exosome Therapeuticsが研究に成功すれば、柳田康友さんの名前は世界へと轟くことは間違いなく、今後もその動向から目が離せません。
会社概要
商号 | Cell Exosome Therapeutics株式会社 |
設⽴年⽉⽇ | 2019年4⽉8⽇ |
代表取締役 | 柳田康友 |
資本金 | 5,000万円 |
所在地 | 〒150-0011 東京都渋⾕区東2-16-9 7階 |
社員数 | 32名 ※役員を除く (2023年5月時点) |
事業内容 | 再生医療関連事業 |