サカイキャニングは、和歌山県に本社を置く飲料系企業です。品質を重視した商品の製造にこだわっている同社ですが、実際に入社することを検討するうえでは、社員からの評判が気になるでしょう。
今回は、サカイキャニングで働く社員の口コミ評判を紹介します。また、サカイキャニングの事業や商品についての情報、労働環境についても解説しているので、実際に入社するうえでの参考情報として本記事をご活用ください。
- サカイキャニングの概要や歴史
- オリジナル商品の特徴
- 社員の口コミ評判
- サカイキャニングの労働環境
- サカイキャニングの評価体制や給与形態
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サカイキャニングとは
サカイキャニング株式会社は、大正元年(1912年)に阪井金四郎さんが創業した飲料メーカーです。地元の高野山麓の良質な水を使用し、安全でおいしい飲料を製造しています。
ここではサカイキャニングについて、沿革や取り組みなどの視点から解説します。
会社の沿革
サカイキャニングは、明治期に酒や醤油を取り扱う企業としてその歴史を歩み始めました。昭和の中頃には「阪井飲料工場」として、缶入りの乳飲料や果汁飲料の製造と販売を手がけるようになりました。
さらに、オリジナル製品のミネラルウォーター「大師の水」を手がけ、1991年には現在の「サカイキャニング株式会社」という名称で新たなステージへと進みます。
2010年代以降になると、FSSC22000の認証を取得し業界内外から注目される存在となります。また、AGV自動搬送システムや太陽光発電設備の導入をはじめ、今なお新しいチャレンジを続ける姿勢が、サカイキャニングの大きな特徴です。
環境への取り組み
サカイキャニングは、持続可能な社会の構築を目指し、環境問題への取り組みを積極的に進めています。
例えば、2013年3月に250kWの太陽光発電設備を萩原倉庫に導入し、2023年3月には150kWの太陽光発電設備を高野山麓かつらぎ工場に設置しました。
再生可能エネルギーの活用を推進し、二酸化炭素の排出削減を目指しているのです。
また、高野山麓かつらぎ工場では、緑の風景に溶け込む外観の設計や最新設備の導入によって環境に配慮した工場を実現しており、オンデマンド方式で無駄なエネルギーを使わないシステムを採用するという徹底ぶりです。
さらに、SDGsの目標達成にも取り組んでいるサカイキャニングは、環境問題に限らず、幅広い社会課題の解決にも積極的に貢献する姿勢を示しています。
サカイキャニングのオリジナル商品が評判
サカイキャニングは、「大師の水」というオリジナル商品も展開しています。「大師の水」は、2007年に販売が開始されたミネラルウォーターで、特に注目すべきは、数々の国際的な賞を受賞している点です。
また「大師の水」は、モンドセレクションで2007年から2022年まで16年連続で最高金賞を受賞しており、国際味覚審査機構(iTQi)のSuperior Taste Awardでも最高位3ツ星を2011年から3年連続で受賞しています。
サカイキャニングで働く社員の口コミ評判
ここでは、実際にサカイキャニングで働く社員の口コミ評判をいくつか紹介します。
サカイキャニングに身を置くうえでの参考情報としてお役立てください。
自分の作った商品が店頭に並ぶことにやりがいを感じた
評判/口コミ
以前、カップ飲料の製造を担当していたとき、ふと立ち寄ったコンビニで自分が携わった商品を見つける機会がありました。
真夏の暑さが厳しい中、懸命に作り上げた商品だったので、店頭にしっかりと並んでいるのを目にした瞬間、胸が熱くなりました。
自分の手掛けた商品を店頭で見つけた際の感動が伝わってくる口コミです。この口コミは、自分が関与した製品が無事に市場に出回り、実際に消費者の目に触れることの喜びや達成感が伝わってきます。
また、特に真夏の暑さの中での努力が報われたという感動的なエピソードも含まれており、やりがいや誇りが強調されています。
試行錯誤したことが認められた
評判/口コミ
試作案件で製品を試作し、お客様に提出した際、最初の評価は思わしくありませんでした。
しかし、その後も何度も条件を見直し、試行錯誤を繰り返しながら改良を重ね、最終的にはお客様から高い評価をいただけました。
最初の試作が顧客からあまり良い評価を得られなかったものの、何度も試行錯誤を繰り返し、条件を改良することで、最終的に高い評価を得たという達成感や喜びが表れている口コミです。
製品やサービスの品質向上に対する真摯な取り組みと、その結果得られた成功体験が特に強調されています。
丁寧な指導を受けられた
評判/口コミ
入社当初は何をどうすればいいのか全く分からなかったのですが、先輩が丁寧に、そして分かりやすく教えてくれました。最初は先輩と一緒に作業を進め、慣れてくると少しずつ一人で行う作業が増えていきました。
急に一人で任されることがなく、段階的に仕事を覚えられたので、とても助かりました。
入社当初は不安や戸惑いがあったものの、先輩の丁寧な指導のおかげで仕事に慣れていった過程について触れられています。特に、急に一人で作業を任されることがなく、段階的にスキルを習得できたことに対して安心感や感謝の気持ちが伝わる内容です。
サカイキャニングで働く社員の口コミ評判まとめ
これまでの口コミ評判を総括すると、サカイキャニングで働く社員は、会社に対して全体的に前向きな評価を持っていることが伺えるでしょう。社員は、製造や試作業務において達成感や満足感を得ており、自分の努力が結果として評価されることに喜びを見出しています。
また、新入社員に対しては、丁寧で分かりやすい指導が行われており、段階的に成長できる環境が整っていることがわかります。
サカイキャニングは社員の成長と成功を支援する風土を持ち、仕事に対するやりがいや安心感を提供する職場であると社員から評価されているようです。
サカイキャニングの労働環境の実態
口コミ評判とあわせて気になるのが、実際に従事する環境ではないでしょうか。
ここでは、サカイキャニングの労働環境の実態について詳しく解説します。
工場生産ラインは24時間体制で稼働
サカイキャニングの工場では、生産ラインが常に24時間体制で稼働しています。特に飲料製造を主な業務とする同社にとって、4月から9月の繁忙期においては、生産効率を最大限に高めることが不可欠です。
このような24時間体制を支えているのは、3班3交代制の勤務シフトです。
3交代制勤務には多くの利点があります。まず、設備が一日中稼働することで、稼働率が向上し、生産量を大幅に増やすことが可能になります。また、昼夜を通じて社員を配置することにより、人材を無駄なく効果的に活用できるため、会社全体の効率性が向上するでしょう。
さらに、交代制は社員にとってもメリットがあり、一人の社員が長時間連続で働くことを避けられるため、負担が軽減され、働きやすい環境を構築できます。3交代制に慣れて休日をうまく使えるようになれば、平日の昼間に趣味や副業をすることも可能です。
DX化によって業務負担を軽減
サカイキャニングでは、社員の負担を減らし、業務の効率をさらに高めるために、積極的にデジタル化を推進しています。
従来のファイルサーバーや独自に開発された社内ソフトウェアに代わり、新たに基幹システムを導入しました。このシステムにより、販売管理だけでなく、生産管理・在庫管理・品質管理といった複数の業務を一元化し、効率化を図っています。
さらに、AGV(自動搬送システム)の導入によって、製品の搬入や搬出作業の一部を無人化し、人手を減らすことにも成功しました。加えて、ペーパーレス化への取り組みにより、基幹システムを活用して事務作業の大幅な削減を実現しました。
今後も、業務の効率化と改善を目的に、新しい技術やシステムを積極的に導入していく方針です。
4班3交代制への変更を計画
残業時間の削減と働きやすい環境の整備を目指し、現在の3班3交代制から4班3交代制への移行を進めているのもサカイキャニングの特徴です。新たなシフト体制への移行に向けて、積極的な採用活動も行われています。
4班3交代制に移行することで、社員一人ひとりの労働時間を短縮し、休日を増やすことが可能になります。社員のワークライフバランスが改善され、結果的により質の高いサービス提供や生産性の向上が期待されているのです。
年功序列ではない?能力も評価される給与体系
サカイキャニングの給与体系は、年齢や勤続年数に加え、能力評価も重視しています。具体的には、基本給は年齢と勤続年数を基に決定され、毎年昇給の機会があります。
加えて、2年目以降は能力に応じた職能給が基本給に上乗せされる仕組みです。つまり、年齢や勤続年数に関係なく、優れた能力を持つ社員はより高い給与を得られるでしょう。
また、サカイキャニングでは、年2回の賞与に加え、業績に応じて決算賞与が支給される場合があります。このように、同社の給与体系は、年齢や勤続年数だけでなく、個人の能力や会社への貢献度も適切に反映する仕組みとなっています。
まとめ
以上が、サカイキャニングについて調査した結果です。
サカイキャニングは安全でおいしい飲料水を提供する企業で、オリジナル商品である「大師の水」も手掛けています。また、受託生産事業(OEM)を展開しているのも特徴です。
やりがいを感じている社員も多く、4班3交代制やDX化など、社員に対する配慮もしっかり行っている企業と判断できます。
今後もサカイキャニングは、社員を大切にしながら、安心して触れられる商品を世に送り出してくれるでしょう。
会社概要
社名 | サカイキャニング株式会社 |
高野山麓高野口工場 | 和歌山県橋本市高野口町小田530(登記上本社) |
高野山麓かつらぎ工場 | 和歌山県伊都郡かつらぎ町島358-1 |
東京営業所 | 東京都港区高輪4-18-19 AS高輪ビル2F |
創業 | 大正元年 |
設立 | 平成3年2月 |
資本金 | 1,000万円 |
代表取締役社長 | 阪井克行 |
従業員 | 75名 |
営業種目 | 各種営業許可書 ・清涼飲料水製造業「橋保衛第2-72号」 ・乳製品製造業「橋保衛第2-73号」 ・かん詰め又はビン詰め食品製造業「高保87-140」 ・菓子製造業「橋保衛第2-127号」 ・酒類製造業「橋保衛第1-10号」 |
認証取得情報 | FSSC22000:高野山麓かつらぎ工場受託製造にて認証 ISO22000/JISQ9001:高野山麓かつらぎ工場受託製造及び東京営業所受託営業活動にて認証 |